241 |
孔子、郷党に於て、恂恂如たり。言うこと能わざる者に似たり。其の宗廟朝廷に在すや、便便として言い、唯謹めるのみ。 |
242 |
朝にて下大夫と言えば、侃侃如たり。上大夫と言えば、ァァ如たり。君在せば、踧踖如たり。與與如たり。 |
243 |
君、召して擯たらしむれば、色勃如たり。足躩如たり。与に立つ所を揖すれば、其の手を左右にす。衣の前後襜如たり。趨り進むには翼如たり。賓退けば必ず復命して日わく、賓顧みずと。 |
244 |
公門に入るに、鞠躬如たり。容れられざるが如くす。立つに門に中せず。行くに閾を履まず。位を過ぐれば色勃如たり、足躩如たり。其の言うこと足らざる者に似たり。斉を摂げて堂に升るに、鞠躬如たり。気を屏めて息せざる者に似たり。出て一等を降れば、顔色を逞って、怡怡如たり。階を没せば、趨り進むこと、翼如たり。其の位に復れば、踧踖如たり。 |
245 |
圭を執れば、鞠躬如たり。勝えざるが如し。上ぐることは揖するが如く、下すことは授くるが如く、勃如として戦く色あり。足は蹜蹜如として循うこと有り。享礼には容色有り。私覿には愉愉如たり。 |
246 |
君子は紺緅を以て飾らず。紅紫は以て褻服と為さず。暑に当りて縝の絺綌し、必ず表して出ず。緇衣には羔裘、素衣には麑裘、黄衣には狐裘。褻裘は長く、右の袂を短くす。必ず寝衣有り、長一身有半。狐貉の厚き以て居る。喪を去いては佩びざる所無し。帳裳に非ざれば、必ず之を殺す。羔裘玄冠しては以て弔せず。吉月には、必ず朝服して朝す。斉すれば必ず明衣有り、布なり。 |
247 |
斉すれば必ず食を変じ、居は必ず坐を遷す。食は精を厭わず、膾は細きを厭わず。食の饐して餲せると、魚の餒れて肉の敗れたるは食わず。色の悪しきは食わず。臭の悪しきは食わず。飪を失えるは食わず。時ならざるは食わず。割正しからざれば食わず。其の醤を得ざれば食わず。肉は多しと雖も、食の気に勝たしめず。唯酒は量無く乱に及ばず。沽う酒と市う脯は食わず。薑を撤てずして食う。多くは食わず。公に祭れば肉を宿めず。祭の肉は三日を出さず。三日を出ずれば、之を食わず。食うには語らず、寝るには言わず。疏食と菜羮と瓜と雖も、祭れば必ず斉如たり。 |
248 |
席正しからざれば、坐せず。 |
249 |
郷人の飲酒には、杖者出ずれば、斯に出ず。郷人の儺には、朝服して阼階に立つ。 |
250 |
人を他邦に問わしむるときは、再拝して之を送る。 |
251 |
康子、薬を饋る。拝して之を受く。曰わく、丘未だ達せず、敢て嘗めず。 |
252 |
厩焚けたり。子、朝より退いて曰わく、人を傷いたりやと。馬を問わざりき。 |
253 |
君、食を賜えば、必ず席を正して先ず之を嘗む。君、腥を賜えば、必ず熟して之を薦む。君、生けるを賜えば、必ず之を畜う。 |
254 |
君に侍食するに、君祭れば先ず飯す。 |
255 |
疾めるとき、君之を視れば、東首して、朝服を加え、紳を拖く。 |
256 |
君命じて召せば、駕を俟たずして行く。 |
257 |
八佾第三、55章重出 |
258 |
朋友死して帰る所無し。曰わく、我に於て殯せよ。朋友の饋は、車馬と雖も、祭りの肉に非ざれば拝せず。 |
259 |
寝ぬるに尸せず。居るに容づくらず。 |
260 |
子、斉衰の者を見ては、狎れたりと雖も必ず変ず。冕者と瞽者とを見ては、褻と雖も必ず貌を以てす。凶服の者には之に式す。負版の者に式す。盛饌有れば、必ず色を変じて作つ。迅雷風烈には、必ず変ず。 |
261 |
車に升りては必ず正しく立ちて綏を執る。車の中にては、内顧せず、疾言せず、親指せず。 |
262 |
色みて斯に挙り、翔りて而して後に集まる。曰わく、山梁の雌雉、時なるかな、時なるかな。子路之を共す。三たび嗅ぎて作つ。 |