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原文
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作成日 2005年(平成17年)7月から9月 |
升車、必正立執綏。車中不内顧、不疾言。不親指。
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〔 読み下し 〕 |
車に升りては必ず正しく立ちて綏を執る。車の中にては、内顧せず、疾言せず、親指せず。
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〔 通釈 〕 |
車に乗る時は、まっすぐ立って、とりての紐をしっかり握って乗った。車の中では、後ろを振り向いたり、早口で喋べったり、人を指差すことはしなかった。
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〔 解説 〕 |
「内顧」とは後ろを振り向くこと、「疾言」とは早口で喋べること、「親指」とは人を指差すことですが、子供の頃これらをやると、祖母にえらく叱られたことを思い出します。「はしたない!」とされていたんですね。殊に人を指差したりすると、パシッと手を叩かれたものです。昔の人は、論語など知らなくても、自然にこういう習慣が身についていたのでしょう。今は叱ってくれる人、いますかねえ?
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様が馬車に乗る時は、まっすぐ立って吊り紐にしっかりつかまって乗った。馬車の中では、キョロキョロあたりを見回したり、ペチャクチャおしゃべりしたり、アレコレ人を指さしたりはしなかった。
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〔 親御さんへ 〕 |
人前でこの三つをやることは、昔から無作法とされて来たの、知っていますか?特に欧米人の前で人を指差すことは、絶対に禁物です。あれは人を糾弾する時にやる動作なんですね。
内顧(キョロキョロ振り向くこと)・疾言(早口でペチャクチャしゃべること)・親指(人を指差すこと)は、下品なことだと子供のうちから教えておいて下さい。
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