〔
原文
〕
作成日 2005年(平成17年)7月から9月 |
郷人飮酒、杖者出、斯出矣。郷人儺、朝服而立於阼階。
|
〔 読み下し 〕 |
郷人の飲酒には、杖者出ずれば、斯に出ず。郷人の儺には、朝服して阼階に立つ。
|
〔 通釈 〕 |
町内の宴会では、杖をついた長老が退席するのを待ってから退出した。又、町内行事の鬼やらいがやって来る時は、きちんと正装をして、東側の階段に立って出迎えた。
|
〔 解説 〕 |
「郷人飲酒」とは、今で云う「敬老会」のようなもので、当時も六十才以上の老人の長寿を祝う会が、年に一回あったと云います。「儺(おにやらい)」とは鬼やらい(悪魔払い・邪気払い)のことで、旧暦の立春(元旦)の前日に行う行事。日本では「追儺(ついな)」と云って、大晦日に行う宮中行事として残っており、民間では節分の豆まきとして残っていますね。
「小聖は山に隠れ、大聖は街に棲む」といいますが、孔子は町内の行事にも喜んで参加した人なんですね。地域社会の縁を「地縁」と申しますが、地縁を大切にする人は大概商売がうまく行っているようですね。逆に、地縁を粗末にする人は、始めは良くても段々ダメになって、繁盛が長続きしない。これは考えてみれば当たり前のことでありまして、一番身近な地元の人にご贔屓頂かなくて、一体どこの誰が贔屓にしてくれますか?
一見(いちげん)さんだけを相手にして商売が成り立つのは、成田空港か、東京駅か、万博会場か、縁日の香具師くらいのものでしょう。都心の百貨店であろうが、郊外型のショッピングセンターであろうが、交通の要所のロードサイドショップであろうが、主な顧客はみなリピーター、つまりおなじみさんです。おなじみさんに一層ご贔屓いただく!これが業種を問わず商売繁盛の王道なんですね。おなじみさんイコール「地縁客」と思って良い。
地元の行事に一度も参加や協賛したことがない、例えば、花火大会や子供みこしの協賛を頼まれても、いつも断ってばかりいるような店や会社が、繁盛する訳がないんです。地元で商いさせてもらっているのに、地元に何も還元しないというのは、タダ乗りと同じじゃないですか。タダ乗りは嫌われますよ。経費節減などと一丁前な口をきいてもダメだよ、こんなのは。単なるケチん坊だよ。ケチは昔から「小さくケチって大きく損する」と相場が決まっているんだね。
|
〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様が町内の敬老会に出席した時は、杖をついた老人が帰るのを見とどけてから退席した。また、祭でみこし行列がやって来た時には、きちんと正装をして、入口の階段に立って出迎えた。
|
〔 親御さんへ 〕 |
孔子は町内の行事には喜んで参加したようですが、昔からの伝統文化を大切にしたんですね。新潟で江戸時代に踊られていたという「下駄踊り」が、二百年ぶりに復活したそうですが、練習風景を紹介したテレビ番組を見ましたら、タッタカタカタカととてもリズミカルで「和製タップダンス」と云って良いのではないでしょうか。
新潟祭には間にあわず、8月末か9月初めに本番をやるそうですが、これ、新潟名物にしたらいいですよ!樽きぬたのリズムに合わせて、二万人位の人がタッタカタカタカとやったら、勇壮で見ごたえがありますよ!踊る側も楽しいし、見る側もたのしい。民謡流しと一緒にやっても良いし、山車パレードの先導でも良い。これを見に、何十万人も全国からやって来ますよ!
そこですかさず、冷えたビールに「茶豆」と「十全なす漬け」を振る舞う。私達は、十全なすも茶豆も当たり前のものと思っておりますが、初めて食べた人は腰を抜かすんですよ、「うまい〜!!」って。
篠田市長は教育長に命じて、市内の小学校全校で「下駄踊り」を体育の必修にすべきです。下駄踊りではちょっとダサイから、「ゲタップ・ダンス」ではいかがでしょうか?年一回、市の主催で「世界ゲタップコンテスト」でも開いて、世界中にゲタップを普及させたら良い。戦争なんかきっとなくなるよ!!そうしたら篠田さんは、「下駄で世界平和を実現した人物」として、ノーベル平和賞をもらうことになるかも知れません。そうだ!佐々木君は市議会で提案してみなさい!!
|