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原文
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孔子曰、禄之去公室、五世矣。政逮於大夫、四世矣。
故夫三桓之子孫、微矣。
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〔 読み下し 〕 |
孔子日わく、禄の公室を去ること五世なり。政の大夫に逮ぶこと四世なり。故に夫の三桓の子孫は微なり。
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〔 通釈 〕 |
孔子云う、「魯の君主が政権を失ってから、宣公―成公―襄公―昭公―定公と数えて既に五代になる。政権が季氏の手に移ってから、文子―武子―平子―桓子と四代になった。礼楽征伐大夫より出ずれば五世にして失わざること希なりというが、さしもの御三家(三桓)の子孫の勢力が衰えて来たのもむべなるかな」と。
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〔 解説 〕 |
編者は前章との関連文章をここに持って来たのでしょうが、本章は孔子のいつ頃の言葉でしょうか?禄とは爵位俸禄を決める権限のことで、君主の専権事項とされた賞罰権と人事権と思って良いでしょう。
これが宣公の時に季文子の手に移った。(季文子については公冶長第五112章参照)部下に賞罰権と人事権を握られたら、トップ(君主)は完全にお飾りで、政治の実権はこの権限を掌握した者の手に移ります。しかしこれでもまだ不十分、最後は武力の勝負になりますから、怖いのは軍隊。ここを掌握しきれるかどうかがカギになります。
孔子の時代、大夫の中には自前の軍隊を持っている者もおりましたから、精兵を擁した戦さ上手の大夫が全土を征圧して、天下に号令を発する所となる。孔子54才・大司寇の時、定公と謀り三桓の取り潰しを敢行しますが、叔孫・季孫の居城(要塞)の破壊には成功したものの、孟孫の強い抵抗に遭い結局失敗に終わっている。
本章の言葉がこの後で語られたものとすれば、孔子の負け惜しみに聞こえますが、孔子は負け惜しみを云うような人ではありませんから、それ以前、つまり三桓取り潰し以前の言葉ではないかと思います。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおっしゃった、「魯国の殿様が政治権力を失ってから今で五代目・約150年になる。政治を家老の季氏一族が取り仕切るようになってから四代目・約120年になった。マンネリ・ワンパターンで行くと国はつぶれると昔から云われているが我が国もそろそろ思い切って大改革をやらないと、つぶれてしまうかも知れない」と。
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〔 親御さんへ 〕 |
国が潰れるとはどういうことか?実体験で知っているのは70才過ぎの人達でしょうか? アフガニスタンやイラクでは今それを経験している最中ですし、ロシアや東欧諸国も近年経験した。又、潰れた訳ではないのに半世紀以上も潰れた状態にあるのが、金日成―金正日親子が二代に渡って君臨してきた北朝鮮。日本は戦争に負けて潰れた。アフガニスタンもイラクも戦争に負けて潰れた。旧ソ連や東欧諸国も戦争(冷戦)に負けて潰れた。
では北朝鮮は?朝鮮動乱(1950年)以降50年間一度も戦争をやっていないのに、ずっと潰れたままの状態であるというのは、一体全体どういう訳でしょうか?旧ソ連時代はソ連からの援助、ソ連がコケてからは中国からの援助で成り立って来たんでしょ?あの国は。中国がコケたら、日本を脅して金をむしり取ろうと核を開発したんでしょ?日本人には核のトラウマがあるから、脅せばイチコロだ!と。
ブッシュはアメリカをとことんダメにしたけれど、日本にとっては大変役に立ってくれたんですよ、「北朝鮮はならず者、悪の枢軸、核開発を続けるなら、先制攻撃も辞さず!」と金正日を脅してくれたから、北朝鮮は核開発を断念することになった訳ですね。
ブッシュ政権は既に死に体で、大統領を降りたらアメリカ建国史上最悪の大統領のレッテルを貼られることになるのでしょうが、我が国は「仏主(ブッシュ)神社」くらい建ててやったらいい、日本人では誰もやれなかったことをやってくれたのだから。今迄に金正日を震え上がらせた日本人など、一人もいないでしょう!?ついでに勲一等旭日章もプレゼントしたら良い。
エッ?ブッシュが何故アメリカ史上最悪の大統領のレッテルを貼られることになるのかですって?アメリカンデモクラシーのダイナミズムの源泉は、徹底した個人の自由の尊重。個人の自由を脅かす如何なる権力も認めない!として権力の集中を排除する為に確立されたのが、チェック&バランス(抑制と均衡)の牽制システム、つまり、立法・司法・行政の三権分立の不可侵と、公開による国民監視。
人為的実験国家アメリカはこれでもって来た訳ですが、ブッシュが大統領になってから、ホワイトハウス(行政府)が議会(立法府)と最高裁(司法府)を押さえ込んでしまった、「ホワイトハウスの意向に逆らう奴はアメリカの敵だ!!」と、メディアを総動員して。
アメリカはすべて民間放送ですから、全国に何百とあるテレビ局の番組を買い取って連日プロパガンダを流す為には、莫大な費用がかかる。その金を出したのが巨大金融資本。
つまり、アメリカの建国者達が一番恐れていた、富と権力の集中がブッシュによって現実のものとなった訳です。(富による権力の買収を可能にした)そもそも富と権力の集中を嫌って新大陸に移住して来た筈なのに。詳しく知りたい方は、アル・ゴア著「理性の奪還」をお読み下さい。
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