〔原文〕
子曰、辭達而已矣。
〔読み下し〕
子日わく、辞は達するのみ。
〔通釈〕
孔子云う、「言葉や文章は、相手に自分の意志が伝わればそれで充分だ」と。
〔解説〕
美辞麗句はいらない!と孔子は云う。かといって、昔の電文のように短か過ぎると誤解を招くこともある。「カネオクレタノム」という電文を受けたらどうします?「金送れ、頼む」なのか?「金遅れた、飲む」なのか?解読に手間取りますね。それにしても、漢字仮名混じり文という表記法は便利ですね、日本語が仮名のみ、カタカナのみの表記法であったら、解読に手間取って仕事にならんだろうね。
〔子供論語 意訳〕
孔子様がおっしゃった、「言葉や文章は、相手に自分の気持ちを伝えるものなのだから、真心を込めて話したり書いたりしなさい」と。
〔親御さんへ〕
人前で喋ったり手紙を書いたりするのは苦手だけれど、メールなら何でも云えるって人随分いるんですね。どうしてなんだろう?
直接の会話だと、声の抑揚や間合いから、心の中を覗かれるから?直筆の手紙だと、筆圧や文字の癖から性格を見抜かれるから?メールなら内面を覗かれる心配はいらないし、無機質無表情で自分の考えを伝えられるから、バリアーが外れて大胆になれるんでしょうか?今度心理学者に聞いてみましょう。
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