〔原文〕
子曰、道不同、不相爲謀。
〔読み下し〕
子日わく、道同じからざれば、相為に謀らず。
〔通釈〕
孔子云う、「志す道が同じでない人とは、相談しても話しが噛み合わないものだ」と。
〔解説〕
道は、理念・方針・進路・理想等々如何様にも解釈できます。孔子は随分短く言い切っておりますが、これは確かにその通りです。私達も日常よく経験しますね、話しが噛み合わないということは。目指す方向が違っていれば、話が噛み合わないのは当然で、無理に押し付けたり説得しようとしたりするな!去る者は追わず、来る者は拒まず、ケセラセラ!(なるようになる)ということですね。
〔子供論語 意訳〕
孔子様がおっしゃった、「目指す方向が違っていれば、いくら議論をしても話しが噛み合わないものなんだよ。放っておきなさい」と。
〔親御さんへ〕
当会ホームページをご覧になっている方の中には、友人と折半出資で会社を興して共同経営をやっている人もいらっしゃるのではないでしょうか?創業当初はお互い貧しいこともあり、食わんが為・生きんが為に艱難を共にすることができるものですが、ある程度事業も軌道に乗り、金の余裕が出てくると、決まって起きるのが路線を巡る衝突なんですね。
一方はひたすら拡大路線を主張し、もう一方は堅実路線を主張して一歩も譲らない。こういう時は安易に妥協策を講ずるよりも、思い切って会社を分けた方が良い。艱難を共にすることよりも、安楽をともにすることの方が難しいんです、余裕が生じると我儘が出ますからね。これは知っておいた方がいい。
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