〔原文〕
子曰、上好禮、則民易使也。
〔読み下し〕
子日わく、上、礼を好めば、則ち民使い易きなり。
〔通釈〕
孔子云う、「上に立つ者が礼を尽くして人々に接すれば、人民もそれに感化されて自然に礼儀正しくなり、使い易くなるものだ」と。
〔解説〕
子は親の姿を見て育ち、部下は上司の姿を見て育つ。それも、後姿を見て育ちますから厄介です。後姿は自分でも見えませんから、気が付かない事が多い、つまり、無意識でやっていることが殆どと云っていい。無意識でやってしまうこと程怖いものはありませんね。
親や上司が無意識でやっていることを、子供も部下もこれ又無意識で真似て行く。子供や部下の嫌な点が目に付いたら、「何をやっているんだ!」と叱る前に、もしかしたら自分が気付かずにやっていることを、目の前で演じて見せてくれているのではなかろうか?と、反省してみた方が良いかも知れませんね。
〔子供論語 意訳〕
孔子様がおっしゃった、「リーダーが礼儀正しくすれば、チームのメンバーもこれを見習って自然に礼儀正しくなる。これはとても爽やかで気持ちがいいね」と。
〔親御さんへ〕
ハンカチ王子こと斉藤佑樹君(早大野球部)もハニカミ王子こと石川遼君(杉並学院ゴルフ部)も、爽やかで感じがいいね!爽やかさの要因にどんなものがあるのだろうか?と考えてみますと、
第一に笑顔、 第二に礼儀正しさ、
第三に清潔感、第四に素直さ、 そして第五に若さ、と云った所でしょうか。
若さだけあって他の四つがなかったら、どんなに若くても爽やかさを感じないし、逆に他の四つは完璧なのに若さがなかったら、これ又爽やかさを感じない、残念ながら。年に勝てないものの代表選手は、「爽やかさ」かも知れません。大体30才位迄でしょうかね?爽やかなのは。
爽やかさを失う代わりに、今度は味ってものが出て来るのが三十過ぎてから。三十代〜四十代〜五十代〜六十代〜七十代と、段々味が出て来る。エッ?八十過ぎはダシ殻か?ですって!?そんなことはない、まだダシは出ます、いいダシが!ただ、アクを取り損ねると台無しになりますから、六十代七十代で不純物(アク)はきれいに取り除いておいた方がいいね。
サア、あなたはどんな味(人間味)で勝負するのかな?スキッとシャープな味・ピリッとパンチのきいた味・コッテリ濃厚な味・アッサリ淡麗な味・マッタリと豊潤な味・・・、みなそれぞれに違った味(人間味)があります。
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