憲問第十四 382

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〔原文〕
子路宿於石門。晨門曰、奚自。子路曰、自孔氏。日、是知其不可而爲之者與。


〔読み下し〕
()()石門(せきもん)宿(やど)る。晨門(しんもん)()わく、(いず)()りぞ。()()()わく、孔子(こうし)()りす。(いわ)く、()()不可(ふか)なるを()りて、(しか)(これ)()(もの)か。

〔通釈〕
子路が石門という宿場で一夜を過ごし、翌朝一番に城門に入ろうとした際門番が、「どこの者だ?」と問うた。子路が「孔家の者だ!」と答えると、門番は「ああ、世の中何ともならんと知りながら、それでも何とかしようと頑張っている、理想家のあのオッサンのことか!?」と皮肉った。

〔解説〕
子路の性分からすれば「何?もう一度云ってみろ!」となる所でしょうが、何の記録もありませんから、きっと黙って通り過ぎたのでしょう。何か急ぎの用でもあったのでしょうかねえ?子路は孔子より先に亡くなっておりますが、子路が元気な頃に孔子は病気で二度程死にそうになっていますから、この時も師の急な知らせを聞き、士官先の衛から急遽駆けつけたのかもしれません。

前にも云いましたが、子路は孔子が好きで、何だかんだと云っては師の側に居たがる人でした。孔子と九才しか年が離れていないこともあって、孔子は弟子というよりは、弟のように思っていたようです。孔子にづけづけと文句を云ったり口答えすることができたのは、孔門広しと雖も子路くらいのものです。些事にこだわらない、武闘派のナイスガイでした。

〔子供論語 意訳〕

弟子
(でし)
()()石門(せきもん)宿(やど)(とま)って、翌朝(よくあさ)城門(じょうもん)(とお)った(とき)に、門番(もんばん)が「どちらの(かた)ですか?」と()いた。()()が「孔家(こうけ)(もの)です」と(こた)えると、門番(もんばん)は「はは〜ん、どうにもならんことをどうにかしようとしている、あの()わり(もの)のオッサンのことか」とイヤミをいった。


〔親御さんへ〕
偽物大国中国って国は本当にどうにもならん国だねえ。ミッキーマウスの着ぐるみや縫いぐるみを無断使用・無断販売して、ウォルトディズニー社に著作権侵害で訴えられたり、白いポニーにペンキで縞模様を書いてシマウマだと云ったり・・・、そのうち豚にパンダ模様を書いて、新種のパンダ発見!とでも言い出すんじゃないかな?


「ミッキーマウスじゃない!」と言い張った遊園地の園長の発言には、腹を抱えて笑ってしまいましたよ。記者が「ミッキーマウスは著作権侵害ではないのか?」と問うと、「あれはミッキーマウスじゃない!」と云う。「だって子供達はミッキー!ミッキー!と云ってはしぃでいますよ!?」と重ねて問うと、「あれはミッキーマウスじゃないと云ったでしょう。あれは鼠じゃなくて猫!大(ター)耳(エル)猫(マオ)!!」と来た。あの報道を見ていた人は、みんな腹を抱えて笑ったんじゃないかなあ?ミッキーマウスが大(おお)〜耳(みみ)〜猫(ねこ)だって???

話しは変わりますが、我々凡人が一見どうにもならないように思えることであっても、より高次の認識力を持つ人の目から見たら、何でもないように思えることって、結構あるのではないでしょうか?

380章の解説で、天体物理学の関心が現代地球の人知人力の及ぶ4%の世界から、未知の96%の世界に向かっているという話しをしましたが、せめて10%位の認識力を獲得したら、今の地球文明は随分遅れているように見えるでしょうし、30%位の認識力を獲得すれば、、ものすごく原始的に見えるのではないかと思います。80%位の認識力を持った人を4%程度の我々凡人が見れば、もう神様にしか見えんでしょうね。孔子はキネシオロジーでログ1000を打つ地球人類で最高の認識力を持つ人でした。(釈迦もイエスもログ1000です)

この星には現在、猿に毛の生えた程度のログ20〜神のようなログ1000迄の人間が、玉石混淆の状態でひしめき合っている訳ですが、地球人類の集合意識がログ207ですから、宇宙全体から見ればまだまだ小学生レベルってことでしょう。否、もしかしたらそれ以下かも知れない。

孔子が今度生まれ変わって出て来るとすれば、地球人類の意識を中学生〜高校生レベルのログ350以上に引き上げる使命を担って再誕するのではないかと思います。仏教の一念三千論で云う、十界互具の「声聞(しょうもん)」レベル以上に人類の意識を引き上げる目的を持って。十界互具では、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上迄を「凡夫の六界」と云って、際限なく迷いの世界を輪廻する意識レベルとし、これを「六道輪廻」といいます。もうそろそろここを卒業する時期に差し掛かっているんですよ、この地球自体が。
 

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