〔原文〕
子曰、君子而不仁者有矣夫。未有小人而仁者也。
〔読み下し〕
子日わく、君子にして仁ならざる者有らんか。未だ小人にして仁なる者有らざるなり。
〔通釈〕
孔子云う、「君子と雖も人の子だから、時には奉仕の精神から外れる者もいるだろう。しかし、小人物で一時でも人の為に尽くそうなどという者は、未だかつていたためしがない」と。
〔解説〕
ここで云う仁は、奉仕の精神・人の役に立とう人の為に尽くそうとする心と解しました。君子と小人を商人(あきんど)に喩えてみると、『店は客の為に有り』とするのが君子的商人、『客は店の為に有り』とするのが小人的商人、君子的商人と雖も時には善悪よりも損得を優先してしまうこともあるが、小人的商人は利害や損得のみで、善悪など考えたことがない、となりましょうか。
因みに、商人(あきんど)・(しょうにん)の語源を調べてみると、殷は別名商とも云って、塩や青銅の交易にたけていたことから、殷人つまり商人(しょうひと)と云えば商売上手の代名詞となった、とあります。
こういうのを調べてみると面白いですね、サービスという英語が入って来た時、日本では仕(つか)え奉(たてまつ)る・「奉仕」と訳した。これは元々中国にはない和製漢語です。一方中国ではこれを「服務」と訳した。中国語で「服務中心」と云えば、サービス・センター(中心)のことですね。
〔子供論語 意訳〕
孔子様がおっしゃった、「みんながいいように!と心がけても、わがままが出て自分勝手になるのに、自分のことしか考えなかったら、やりたい放題やって人に迷惑をかけても何とも思わない、サイテーの人間になってしまうぞ!」と。
〔親御さんへ〕
これ、金正日のことを云っているのではないでしょうか?世界中で、あの国を攻めて取ろうなどという変わり者はどこにもいないのに、今にもどこかが攻めて来るかのような妄想を人民に煽って、先軍政治とやらの厳戒体制を敷いている。
人民は食うや食わずで凍えているのではなかろうか?と思っていた矢先、今度は北朝鮮の「労働新聞」が、「三大覚悟」が必要だ!と人民に訴えていると云う。(別紙日経コピー)どんな覚悟かと読んでみれば、
一、 飢えて死ぬ覚悟
二、 凍えて死ぬ覚悟
三、 撃たれて死ぬ覚悟の三つだと云う。
これって「政府はもう人民の面倒を見れぬから、飢えて・凍えて・撃たれて野垂れ死にせよ!」と表明しているようなものでしょう!?戦争をしている訳でもない、天変地異に遭遇した訳でもないのに、人民に野垂れ死にせよ!と迫る無能な政府など守ってもしょうがない!どうせ野垂れ死にするくらいなら民主革命を起こすしかない!!と考えないのでしょうかね?北朝鮮の人達は。死を覚悟したら何も怖いものはなくなると思うのですが・・・。
麻生外務大臣が胡錦涛主席に「中国政府が今一番恐れているのは何ですか?」と問うた所、「ミサイルでもない!核兵器でもない!地下資源でもない!人民が賢くなることだ!!」と答えたそうですが、金正日は胡錦涛の何倍も、人民が賢くなって目覚めることを恐れているのではないでしょうか?チャウシェスクのようになってしまうから・・・。
いかなる政府・組織・政党・結社であろうとも、国民が賢くなるのを恐れるようなものは、須(すべから)く悪魔思想に汚染されていると考えていいのではないでしょうか?天地創造の神は、人類すべてが真に賢くなることを願って、人間を造ったのではないでしょうか!?
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