先進第十一 268

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原文         作成日 2005年(平成17年)10月から12月
南容三復白圭。孔子以其兄之子妻之。
 
〔 読み下し 〕
南容(なんよう)(はく)(けい)(さん)(ぷく)す。孔子(こうし)()(あに)()(もっ)(これ)(めあわ)す。
 
〔 通釈 〕

門人南容は、詩経大雅抑篇の『白き圭(たま)の欠けたるは尚磨くべきなり。斯の言の欠けたるは為すべからざるなり。(白圭の美玉は、もし欠けたとしても磨けば元通りになるが、人の失言は一度口から出たら取り返しがつかない)』という句を何度も口ずさんでいた。孔子はこれを見て、この様に言葉を慎む人物なら間違いはあるまいと見込んで、兄の娘を嫁がせた。
 

〔 解説 〕

公冶長第五94章に関連文章がありますので、詳しくはその解説をご覧下さい。
 

〔 子供論語  意訳 〕
弟子(でし)南容(なんよう)は、「(うつく)しい(たま)()けても(みが)けば元通(もとどお)りになるが、(ひと)失言(しつげん)一度(いちど)(くち)から(らで)()たら()(かえ)しがつかない」という()()きで、()何度(なんど)(くち)ずさんでいた。これを()孔子(こうし)(さま)は、「言葉(ことば)慎重(しんちょう)(えら)(こころ)がけは立派(りっぱ)なことだ」とおっしゃって、(あに)(むすめ)さんと結婚(けっこん)させた。
  
〔 親御さんへ 〕
関連文章が公冶長第五94章にありますので、詳しくはその解説及び〔親御さんへ〕をご覧下さい。
 
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