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原文
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作成日 2005年(平成17年)3月から6月 |
子曰、吾自衛反魯、然後樂正、雅頌各得其所。
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〔 読み下し 〕 |
子日わく、吾衛より魯に反りて、然る後に楽正しく、雅頌各其の所を得たり。
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〔 通釈 〕 |
孔子云う、「私が衛から魯に帰国して以来、乱れていた音律が正調になり、朝廷で歌われる雅や宗廟で歌われる頌が、本来の演奏に戻った」と。
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〔 解説 〕 |
孔子が魯に帰国したのは68才ですから、この言葉はそれからしばらく経った最晩年に語られたものでしょう。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおっしゃった、「私が衛の国から魯に帰国してもう五年になるだろうか?努力のかいあって、乱れていた音階がようやく正しくなった。今では宮殿の雅楽や神殿の神楽も立派に演奏されるようになって、ほっとしているよ」と。
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〔 親御さんへ 〕 |
雅楽や神楽など小学生の子供に分かるだろうか、ですって?心配ご無用、「小学国語辞典」(25000語集録)にちゃんと載っている言葉です。小3で辞書の引き方を教わるようですから、「それなに?」と聞いて来たら、「辞書を引いてみなさい!」と突っぱねてやると、自分で調べるようになります。
残念ながら写真が載っておりませんので、「よく知りたかったらブリタニカ百科事典を見てごらん?(別にブリタニカでなくても構いません。我が家にはこれしかありませんので)」と云いますと、しばらくゴソゴソやっていたかと思うと、「あったー!これテレビで見たことある!!」と喜んでおりました。自分で探し出したり・発見したりする喜びは、すべての子供に備わっているんですよ。一から十迄教えてやる必要などないんですね。
尚〈子供論語〉〔意訳〕では、一応「小学国語辞典」にある言葉を使うようにしておりますが、載っていない場合は孫に「分かるか?」と聞きながら言葉を改める、の繰返しです。最近は本人も面倒臭くなって来たのでしょうか?原稿を書き始めると、そ〜っと居なくなって逃げられてしまうことが間々ある。小学校を卒業する迄に子供論語を仕上げたいと思っているのですが、あと何年付き合ってもらえますかねえ?〕
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