述而第七 181

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原文                  作成日 2004年(平成16年)7月から11月
子與人歌而善、必使反之、而後和之。
 
〔 読み下し 〕
()(ひと)(うた)いて()ければ、(かなら)(これ)(かえ)さしめて、(しかる)(のた)(これ)()す。
 
〔 通釈 〕
孔子は人と合唱して相手が善く歌えると、必ずもう一度一人で歌わせて、次には又声を合わせて歌った。
 
〔 解説 〕

孔子の音楽センスは抜群だったようです。歌を教える際には、今でもこれと同じ方法がとられていますね。
 

〔 子供論語  意訳 〕
孔子(こうし)(さま)弟子(でし)(たち)(うた)(おし)える(さい)には、まず一緒(いっしょ)合唱(がっしょう)する。うまく(うた)えるようになると今度(こんど)一人(ひとり)(うた)わせてみる。マスターすると(また)一緒(いっしょ)合唱(がっしょう)する。こういう指導(しどう)方法(ほうほう)であった。
 
〔 親御さんへ 〕

古代中国の音階は「五声(ごせい)」と云って、宮(きゅう)・商(しょう)・角(かく)・徴(ち)・羽(う)の五音階から成り立っており、洋楽の音階でいうと、宮=ド・商=レ・角=ミ・徴=ソ・羽=ラの組み合わせで音楽が作られていたようです。当時の音階がどんなものかを知りたければ、「カモメの水兵さん」を歌ってみれば分かるでしょう。♪ドミソ〜ラソミドミソ ラドレ〜ミレドラソラ
 

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