〔
原文
〕
作成日 2004年(平成16年)4月から7月 |
子曰、知者樂水、仁者樂山。知者動、仁者静。知者樂、仁者壽。
|
〔 読み下し 〕 |
子曰わく、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿し。
|
〔 通釈 〕 |
孔子云う、「知者と仁者を水と山に喩えてみるならば、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむと云えようか。知者の動きは流れて止まぬ水の如きものであり、仁者の静かなることはどっしりとした山の如きものである。知者は変化を好んで楽しみがつきることがない。仁者は常にゆったりとしてあくせくしないから、長生きである」と。
|
〔 解説 〕 |
孔子はよく知と仁をセットにして弟子達に語っておりますが、ここでは知者と仁者の違いを、水と山・動と静・楽と寿に喩えて語っている。整理してみますと、知者は水-動-楽、仁者は山-静-寿がその特徴ということになりますが、なるほど!うまくなぞらえたものですね。 |
〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおしゃった、「たとえてみると、知的な人(賢い人)は水泳を楽しみ、穏やかな人(優しい人)は山歩きを楽しむといえるかな?水泳はたえず体を動かすのが楽しみで、山歩きは立ち止まって景色を見るのが楽しみだからね。知的な人は、変化がないと退屈してしまうから、都会が大好きだ。穏やかな人は、のんびりゆったりしているから、田舎が大好きだ。それで長生きするのかな?」と。 |
〔 親御さんへ 〕 |
水泳が大好きという子供は沢山いますけれども、散策が好きだという子にはあまりお目にかかりません。子供のうちは、水-動-楽で良いのではないでしょうか。年寄りじみた子供もいない訳ではないけれど、山-静-寿が一番!等と云う子は可愛くないですよ、爺さんみたいで。 |