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原文
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作成日 2004年(平成16年)2月から3月 |
子使漆雕開仕。對曰、吾斯之未能信。子説。
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〔 読み下し 〕 |
子、漆雕開をして仕えしめんとす。対えて日わく、吾斯を之れ未だ信ずること能わず。子説ぶ。
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〔 通釈 〕 |
孔子が門人漆雕開に仕官をすすめた。ところが漆雕開は、「私には未だ自信がありません」と云って辞退した。孔子は開の篤学の志を知って悦んだ。
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〔 解説 〕 |
漆雕開 姓は漆雕(しっちょう)名は開(かい)字は子開(しかい)。(家語には子若(しじゃく)とある)孔子より11才年下とあるだけで、この人の詳しいことは分からない。折角孔子が就職先を探して来たのに、自信がないと云って断っている。普通ならば、「何だ?お前は!」となる所でしょうが、逆に孔子は悦んでいる。
家語では、「お前もそろそろ仕官しないと、時期を失ってしまうぞ!」と孔子が云ったのに対し、漆雕開は「私は学問をすればする程分からないことばかりで、全く自信がありません」と答えたとある。余程学問好きだったのか?或は現実対処能力に欠け学問の道しかなかったのか?はたまた相当の引っ込み思案だったのか?は、何の手掛かりもありません。
孔子は、不器用ながら学問に一途いちずな漆雕開の姿に悦んだのかも知れません。もしかして、私の過去世は漆雕開だったのでは・・・?学問好きで、世渡りが下手で、引っ込み思案だなんて・・・瓜二つ!?(ナンチャッテ)ああ、これはホームページに載るんでしたね。
でもまあいいか!?ホームページの読者が実際の私を見たら、腰を抜かしますかね?あまりにも引っ込み思案過ぎて???このオジイチャン、私が面倒見てあげなくちゃ!?かわいそうだからお布施してあげちゃおう!!ってね。
ホームページと云えば、1月中旬まで日に8件程度(半年で1500件)のアクセスだったものが、さっき見たら4500件を超えていましたから、最近は日に100件以上の訪問者があるんですね。何かあったんでしょうかねえ?バカ話しも休み休みにしないといけませんね、こんなに大勢の人が覗いて下さっているんですから。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様が弟子の漆雕開に役所に就職することをすすめると、漆雕開は、「私にはまだ自信がありませんので」と云って断った。孔子様は、漆雕開が学問一筋で頑張りたいことを知って悦んだ。
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〔 親御さんへ 〕 |
先日U期生のある会員が、困ったような嬉しいような顔をして訪ねて来まして、「こんなことがあるもんでしょうか?」と云う。「どうした?」と聞きますと、四番目の子(三男坊で中二)が勉強が出来過ぎて、ちょっと心配だと云う。「それで何が心配なの?」と問いますと、「私の方の血筋にも・主人の方の血筋にも・上の子供達にも、英・数・国がいつも満点で、学校で一番になった者など一人もいませんから、ひょっとして生れた時に産院で人の子と取り違えたのではないかと・・・」と申しますので、「バカなことを云いなさんな!たまにあるんだよ、鳶が鷹を産むようなことが。タケシの兄の北野大(まさる)だってそうじゃないの。
それで将来何になりたいって云ってるの?」と聞くと、「具体的にはまだはっきりしてませんけど、学問の道に進みたいと云ってます」とのこと。「おお、吾十有五にして学に志すじゃないか!丁度いい。後生畏るべしだ。『女(なんじ)君子の儒(大学者)となれ!小人の儒(三文学者)となるなかれ!』と励ましてやりなさい。渡部昇一先生なんかいいお手本じゃないか」と云いましたら、ホッとしたような顔で帰って行きました。親の強制了解では困りますが、親子の共通了解なら励まし続けてやったらいいんですね。やり遂げるまで。
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