〔原文〕
子夏日、仕而優則學。學而優則仕。
〔読み下し〕
子夏曰わく、仕えて優なれば則ち学ぶ。学びて優なれば則ち仕う。
〔新論語 通釈〕
子夏云う、「仕官して仕事に余裕ができたら学問するもよし、学問して自信がついたら仕官するもよし、先ずは与えられた環境でベストを尽くすことだ」と。
〔解説〕
学而第一006章「‥行いて余力あれば、則ち以て文を学べ」とあるように、四の五の云う前に、やるべきことはちゃんとやれ!与えられた環境でベストを尽くせ!それで余力があったら学問しろ!!というのが孔子の教育方針でしたから、子夏はこれをしっかり受け継いだのでしょう。
団塊の世代が定年を迎え、暇を持て余しているシニアを狙ったビジネスが花盛りのようですが、今一番繁盛しているのが、「ご当地グルメ食べ放題日帰りツアー」だそうで、一万円以下で楽しめるところがミソと云う。先日その特集を放映しておりましたが、三ヶ所も四ヶ所も立ち寄る先々で、これでもか!これでもか!と云わんばかりに食いまくる。いくら与えられた環境でベストを尽くせ!とは云え、あれはブタ食いですな!?よく入るもんだなあ?と感心しながら呆れておりましたが、参加者(オバサンが殆ど)の体型は皆判で押したようにゴロンとしたぼってり腹。
「太ったブタがいいか?痩せたソクラテスがいいか?」はそれぞれの好みだけれど、何とかならんものだろうか‥‥?と思いながら先月の佐々木塾例会に臨んで愕然。温かくなって皆さん薄着になったからでしょうか、冬場には気がつかなかった真実を目の当たりにして、一瞬、・・・ここはあのバスツアーにテレポーテーションしたのではないか‥‥?目の前にいるのは皆あのバスツアーにいたオバサン‥‥?ぼってりした‥‥!俺は一体ここで何をしているのだろうか‥‥?と、脳の回路が混乱してしまいました。
皆さんに覚られないようにと、できるだけ平静を装って講義しておりましたが、本当は恐怖におののいていたんです。真理を学び道を行ずる当会の会員であるならば、食べ放題でベストなど尽くさんでいい!学真行道にベストを尽くしなさい!!(今日はスタートから与太ってしまったなあ。子夏に悪いかな?否、子夏だってきっと驚愕したに違いありません)
※後日伊藤先生に電話しましたら、女性は冬場に皮下脂肪を溜めて体を防御する仕組みになっているのだから、夏までには皆さんスッキリしますよ!怖がることはありません!!とのことでしたので、ホッとしました。でも、本当かなあ‥‥?来るときには白い靴を履いて来た筈のに、家に帰ったら茶色の靴に変っていた!なんて人がいたようだし‥‥。
〔子供論語 意訳〕
子夏が、「よく学び、よく行い、よく遊べ!」と云った。
〔親御さんへ〕
三十人を超えるタイトルホルダーを育て、伝説の打撃コーチとして知られる故高畠導宏さんは、「伸びる人に共通する七つのポイント」として、
一、素直である。 二、好奇心が旺盛である。
三、忍耐力があり諦めない。 四、準備を怠らない。
五、几帳面である。 六、気配りができる。
七、夢を持ち目標を高く設定することができる。
を挙げ、中でも「素直である」ことに勝るものはない!と述べておられます。これは確かにその通りでありまして、さすがに一流の指導者は本質を見抜いている。何度も云うように、人間として最も大切な「徳」の本来の意味は、彳(テキ)+直=悳、「素直な心で素直に生きる」ということですから、これは野球に限らずすべての人生に通用するマスターキーです。
我を張る人・意地を張る人は、残念ながら必ずどこかでドロップアウトしてしまいます。学校や職場のように、拘束や義務の伴う場では、無理矢理我を抑えなければならないこともありますが、当会のように拘束も義務も伴わない全く本人の自由意志で運営されているような所では、それが如実に現れます。
他人から刷り込まれたり自ら纏った先入観念や固定観念を剥ぎ取られて、脳ミソが引っくり返るようなことを云われても、「今月はどんな話しが聴けるか?」と、ドキドキワクワクしながら毎月通って来て下さる。これは素直な証拠なんです。ヒネクレて我を張るような人は続きません。辞めて行った人を見れば分かるでしょ?皆さんニタニタ笑ってウンウンと頷いておられるようだけど。
自我(偽我)の殻に閉じ籠っていたい人、人間存在の実相(真理)を知りたくない人、魂の進化を遂げたくない人は続かないのです、当会は。続いているってことは素直な証拠です。ですから、もっと自分に自信を持っていい!これからいくらでも伸びられる!!年令など関係ないんです、素直でさえあれば!魂は永遠不滅なのだから。(ぼってり腹のような与太話しをしても、ちゃんとログ800あるんですよ、当会の講義内容は)
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