子張第十九 491

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〔原文〕
子夏日、君子信而後労其民。未信則以爲厲己也。信而後諫。
未信則以爲謗己也。

〔読み下し〕
()()()わく君子(くんし)(しん)ぜられて(しこう)して(のち)()(たみ)(ろう)す。(いま)(しん)ぜられざれば(すなわ)(もっ)(おのれ)()ましむと()す。(しん)ぜられて(しこう)して(のち)(いさ)む。(いま)(しん)ぜられざれば(すなわ)(もっ)(おのれ)(そし)ると()す。

〔新論語 通釈〕
子夏云う、「人の上に立つ者は、人民から充分な信頼を得た後に労役を命じるものだ。未だ信頼されてもいないのに労役を命じたりすれば、人民は自分達を苦しめていると思うだろう。君に仕えるには、充分信頼を得てから諫(いさ)めるがよかろう。未だ信頼されてもいないのに諫めたりすれば、君主は自分を謗(そし)っていると思うだろう」と。

〔解説〕
前に述べたかも知れませんが、子夏は孔子の死後西河のほとりに一門を構え、子弟の教育に当ります。後に魏の文侯に招かれ、文侯の師となって魏の政治顧問を務めますが、息子が早死にした為、悲しみのあまり失明してしまいます。「詩序」と「儀礼喪服伝」を残しております。

本章の言葉は、西河で弟子達に語ったものでしょう。人の上に立ち、公に仕える立場の人にとって、この言葉は参考になるのではないでしょうか。信とは人+言で、言を違えない・約束を守るの意ですから、これができて初めて人から信用され信頼されることとなる。

佐々木君の選挙公約の第一項が、任期中に必ず結婚します!ということだったので、先ずは合格といった所でしょうか。(議員として何をやっているのかさっぱり訳が分かりませんが) お相手は伊藤先生の教え子だそうですが、佐々木君がシャキッとしなかったら、「別れなさい!釈迦も孔子もバツイチだ!!」と諫めるそうですから、これは気が気ではありませんな!振られ振られて44年、やっと見つかった相手なのに。余程変った趣味の持ち主なのだろう!?などと曰(もう)す勿れ、伊藤先生の教え子には美人で変った趣味の子が多いのです。Yちゃんを見れば分かるでしょう?結婚式の招待状をもらって嬉しかったのですが、当日は娘の結婚式と重なっておりまして出席できません。

会から弔電じゃなかった、祝電を打っておいて下さい。期日は516()、会場はVIPハミングプラザ。VIPシティーホールじゃないよ!あそこは葬儀場だからね。それにしてもすごいね佐々木君は!このホームページを見て下さっている方は14万人もいますから、14万人分の祝福を受けることになる。披露宴の写真を何枚か載せてやらんといかんかね?報告がてら。勿論新婦のショットだけですが‥‥。

〔子供論語 意訳〕
()()、「リーダーはチームメンバーから信頼(しんらい)されることが一番(いちばん)大切(たいせつ)だ。信頼(しんらい)されていないのに、ああしろ!こうしろ!と 指図(さしず)すれば、メンバーはいじめられていると(おも)って反発(はんぱつ)するだろう。友達(ともだち)にアドバイスするにも、お(たが)いの信頼(しんらい)大切(たいせつ)だ。信頼(しんらい)されていないのに、こうすべきだ!ああすべきだ!などと(くち)()しすれば、相手(あいて)悪口(わるくち)()われていると(おも)って(おこ)るだろう」と()った。

〔親御さんへ〕
これは確かにその通りで、苦い経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか? 私は苦い所か散々痛い目に遇いました。自分のことを評価するのは相手であって、自分ではありません。自分自身のことを一番知らないのは自分ですからね。血気盛んな頃は中々この道理が分からなくて、独り善がりで突っ張ってみたり、粋がってみたり‥‥、浮いてしまっていることにも気付かず能天気をやらかしていると、総スカンを食らってボイコットされてしまいます。

どんなに鈍い人間でも、ここまで来るとさすがに気付いて反省するものですが、稀に屁とも思わぬ厚顔無恥もいます。中には、自分の偉大さが分からぬ世間が悪い!と、世を怨む者さえいる。こうなるともう手が付けられません。変わるべき・変えるべきは、外部環境ではなく自分自身なんですね。

ここまでひどくはありませんが、業績不振の会社のトップにも似たような傾向があります。「景気が悪い」・「立地が悪い」・「競合が激しい」が口癖の経営者がおりますが、こういう言い訳を聞くたびに、何を寝ぼけたことを云っているんだろうか、この社長は!?景気は良い時もあれば悪い時もあるのが当たり前、良い時もパッとしなかったではないか!立地が悪いのなら、いい立地に出店すればいいじゃないか! 競合が激しかったら、競合店に負けないだけの商品・サービスを提供すればいいじゃないか! と思うのですが、こういう社長に限って本当のことを云われると、「則ち以て己を謗るとなす!」となりますから、滅多に本当のことは云えません。

「一度も税金を払ったことがない」と云うから、それ程貧しいのか!?などと思っていたら大間違い、所得をごまかして億の金をこっそり貯め込んでいたりしますからねこういう人は。「ガラス張りの経営にしましょう!」などとアドバイスしたら怒り出します、追徴金が来るから。これが又面白い所なのですが、クリーン・清廉潔白・公明正大・正々堂々・誠心誠意などと云った一丁前の言葉を好むんだな、こういう人に限って。

ダーティー・邪(よこしま)・ちょろまかす・こそこそ・その場しのぎなどという言葉を嫌います、自分のことを云われているみたいで。ああそれから、警察よりも税務署を怖がります。何でこんな下らんことが分かるのか? と云うと、私の知り合いに何人かいるからですね、この手の人が。でも人柄はいいですよ、金のことを除けば。

ただ、24時間中90%は金のことと健康のことばかり考えているからなあ?眠っている時も含めて。この人とまともな話しができるのは、午前中の2.4時間(144)が勝負です。後はア・キ・マ・ヘ・ン‥‥、何を云っても猫に小判・豚に真珠です。(佐々木君の結婚などという稀有な話題を出したら、何だか妙な話しになって来たなあ!?)
 

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