〔原文〕
子言衛霊公之無道也。康子曰、夫如是、奚而不喪。孔子曰、仲叔圉治賓客、
祝鮀治宗廟、王孫賈治軍旅。夫如是、奚其喪。
〔読み下し〕
子衛の霊公の無道なるを言う。廉子曰わく、夫れ是の如くんば、奚にしてか喪びざる。孔子日わく、仲叔圉は賓客を治め、祝鮀は宗廟を治め、王孫賈は軍旅を治む。夫れ是の如くんば、奚ぞ其れ喪びん。
〔通釈〕
孔子が衛の霊公の無軌道ぶりについて語った。これを聞いていた魯の大夫の季康子が、「霊公がそのような状態であるのに、どうして衛は滅びないのでしょうか?」問うた。孔子は、「衛は外交・内政・軍事に優れた人材を擁している。仲叔圉が外交を治め、祝鮀が内政を治め、王孫賈が軍事を治めている。このように優れた人材が要所要所を固めているのだから、どうしてそう簡単に滅びようか」と云った。
〔解説〕
仲叔圉(ちゅうしゅくぎょ)前章公叔文子のこと。(公治長第五孔文子も同一人物)
祝鮀(しゅくだ) 雍也第六前出。王孫賈(おうそんか) 八佾第三前出
霊公は、適材を適所に重く用いた所を見ると、女好きだけが取り柄のそれ程の馬鹿殿でもなかったようです。会社にも似たようなところがあって、社長が馬鹿でも、製造・営業・経理にしっかりした番頭が居れば、そう簡単に潰るものではありません。社長は馬鹿でも会社は潰れないが、番頭が馬鹿だと会社はアッという間に潰てしまいます。内容の良い会社は、大概専務・常務にしっかり者がいる。勿論社長自身立派であることに越したことはありませんが、余りにも立派過ぎると、後継者の影が霞んでしまいます。七十すぎたら、程々に馬鹿―利口を演じたら良い。黒田如水のように。
〔子供論語 意訳〕
孔子様が衛国の殿様霊公の遊び過ぎを批判した。これを聞いていた魯国の大臣季康子は、「仕事もせず殿様がそんなに遊んでばかりでは、国が滅びませんか?」と質問した。これに対して孔子様は、「あの国には三人の優れた大臣がいて、すべてを取り仕切っている。外交は仲叔圉、内政は祝鮀、軍事は王孫賈の三羽烏だ。この三人が元気なうちは、そう簡単には滅びないだろう」とおっしゃった。
〔親御さんへ〕
衛の霊公は金正男(キム・ジョンナム・金正日の長男)みたいな人だったんでしょうか?正男は今度はマカオで豪遊しているそうじゃないですか…?100億円位持って行けば、アニータも喜んで迎えてくれると思うよ、「正男愛してる!お金もっと愛してる!!」ってね。マカオは元ポルトガル領、チリは元スペイン領だから、雰囲気は似たようなものじゃないかねえ?
ところでアニータ何しに来たんだろう?今頃山形刑務所に来るなんて??お陰で山形は大変でしたよ交通渋滞で!丁度「山形塾」の例会日とぶつかったからなあ!アニータはズル賢そうでちっとも可愛くないけれど、正男はどう云う訳か憎めないんだよね?どこか間が抜けて寂しそうで…、案外好い子かもしれないよ、あの子は。
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