〔原文〕
子曰、邦有道、危言危行。邦無道、危行言孫。
〔読み下し〕
子日わく、邦、道有れば、言を危くし行いを危くす。邦、道無ければ、行いを危くし、言は孫う。
〔通釈〕
孔子云う、「国が正道に則って運営されている時は、大いに発言し大いに行動して宜しい。国が邪道に走り混迷している時は、やるべきことはきちんとやって、発言は慎んだ方が良いだろう」と。
〔解説〕
国家運営の正道・邪道を、どうやって見極めれば良いか?これはもう何度も皆さんに述べているように、「国家及び国民の安・富・尊・栄を実現し、之を増幅拡大」せしむる方向に国政が運営されていれば正道、「元首及び一族郎党のみの安・富・尊・栄を実現」せしむる方向に国政が運営されていれば邪道ということです。
ましてや、国民に「恐(きょう・恐怖)・貧(ひん・貧困)・侮(ぶ・侮蔑)・亡(ぼう・亡命)」を強いて、何百万人もの餓死者を出しているような政治は、邪道を通り越して「悪魔道」と云っていいでしょう。親子二代に渡って人民の自由を奪い続けてきた、金父子悪魔道の罪は重い。
自由意志は、神が万人に与え給うたものであって、これを犯すことは誰にも許されていない。許されていないことを敢て犯せば、大きな反作用が待ち受けているのは当たり前の話し。この反作用が天罰というもの。作用・反作用の法則は、誰も晦ますことが出来ないのです。自ら蒔いた種は自ら刈り取らねばならんのです、たとえそれが毒麦であろうとも。あの世へ行っても。
〔子供論語 意訳〕
孔子様がおっしゃった、「順調な時は有言実行、ピンチの時は不言実行、理屈は後回し!口先だけで実行が伴わない人は、いざという時頼りになりません」と。
〔親御さんへ〕
「治に居りて乱を忘れず」・「備え有れば患(うれい)なし」・「転ばぬ先の杖」等々、危急の備えを説く格言が色々ありますが、日常業務に追われていると、目先のこと・身の回りのにしか関心が向かなくなって、危急の備えを忘れてしまいます。昨日あった如くに今日もあり、今日あるが如く明日もある!と思って、どうしても備えが甘くなる。
そこで最近は保険屋がここに目を付けて、リスクマネジメントをしてみましょう!ライフプランを立ててみましょう!と、余計な世話をやいてくれる。幾通りかのケースを示しながら、二言目には「万一の時に」・「まさかの時に」を連発する。よく話しを聴いてみると、保険屋は安心を売ると云っていながら、実際には不安を売っているんだね。不安を煽って商売している。
そこで、「あんた安心を売ると云っていながら、実は不安を売っているじゃないか!」と云うと、「いいえ、安心を売っています!あなたの万一の時にはご家族がこれで救われます。ですからいつでも安心して死んで下さい!!」と来た。それもそうだな?と思い、ついつい契約書にハンコを押してしまいました。「安心して死んで下さい」と云われたら、返す言葉がありませんよ、誰だって心配して死にたくないからね。
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