子路第十三 322

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〔原文〕
子曰、苟有用我者、期月而已可也。三年有成。

〔読み下し〕
()(のたま)わく、(いやし)くも(われ)(もち)うる(もの)()らば、()(げつ)のみにして()ならん。三年(さんねん)にして()すこと()らん。

〔通釈〕
孔子云う、「もし私に政治を任せてくれる者があったら、一年で然るべき成果を上げてみせよう。三年もあれば目標を達成してみせるのだが…」と。

〔解説〕
史記「孔子世家」では、衛の霊公は孔子を用いようと思ったが、年老いて政治に倦んでしまっていたため、結局用いるには至らなかった。そこで孔子はがっかりしてこの言葉を発した、と記している。孔子59〜60才頃の出来事だと思いますが、もしこの時霊公が孔子を用いていたなら、霊公の死後後を継いだ孫の出公輒(ちょう)と、亡命していた子カイカイ父子間の骨肉相食()む跡目争いは生じなかったかも知れませんし、子路も跡目争いに巻き込まれて、非業の死を遂げることはなかったかも知れません。

孫の輒(ちょう)が君位を継承することは、霊公の遺言でしたから、孔子ならばどうしただろうか?と考えてみますと、当時の仕来たりであった父子相続と、遺言の内容の両方を満たせば大義名分が立つ訳ですから、まずカイカイを亡命先から呼び寄せて、南子に対して謝罪させ母子和解する(カイカイは母南子と宋朝の密通を憎んで、二人を亡き者にしようと企てたが、これに失敗して亡命した。亡命の理由はこれ)

次に、南子の情人で大夫の位にある宋朝を隠密裡に放逐する(宋に帰す)。次に、霊公の遺言で既に君位を継いでいる出公輒(ちょう)から、父のカイカイに君位を一旦奉還させ、形式上カイカイを君公に就けた上で、すぐさま君位を子の輒に禅譲させる。カイカイは実権はないが君父として敬う。(南子が私の宋ちゃまはどこに行ったのと?駄々を捏ねるようなら、ハンサムでタフな青年を四〜五人あてがう。何ならこの中に佐々木君と雅高を加えても良い)

これにて一件落着!…となりますかねえ?問題は、雅高や佐々木君で南子が満足するか?だね。その時は一つ、安達さんに技術指導してもらいましょう。手首のリハビリに丁度いいかも知れない。

〔意訳〕
孔子(こうし)(さま)がおっしゃった、「もし(えい)(こく)殿様(とのさま)(わたし)政治(せいじ)をまかせてくれたら、一年(いちねん)でそれなりの効果(こうか)()せるだろう。三年(さんねん)もすれば(りっ)()(くに)にしてみせるのだが、残念(ざんねん)だ…」と。

〔親御さんへ〕
金正日が、「分かった!三年間貴殿に我が国の政治を任せてみよう!」となったら,孔子ならどうしたでしょうか?

先程のマズローの「欲求段階説」で云えば、北朝鮮は第一段階「生理欲求」も第二段階「安全欲求」も満たされない状況下で、第三段階「集団欲求」や第四段階「尊敬欲求」を人民に強要している訳ですから、マルサスの「生態学的決定論」から云っても土台無理な話で、どんなに恐怖政治を敷こうが、遅かれ早かれ暴動が起きるでしょう。

自分一代だけならいざ知らず、親の代も自分の代も子の代も、三代続けて飢餓と貧困に苦しまなければならないと分かれば、どんな御人好しでも堪忍袋の緒が切れますよ!

こんな状態で政治を任されたら、孔子はどうしたでしょうか?顔淵第十二295章で子貢との問答にある如く、主義がどうの思想がどうのと四の五の云わず、原点(ゼロベース)からやり直すのではないでしょうか。曰く、「食を足し、兵を足し、民之を信にす。已むを得ずして去らば、兵(軍備増強)を去らん!」と。元々乏しい国家予算であるにもかかわらず、その70%も軍事費に投じているなど、正気の沙汰ではありません。あの国を侵略しようなどと云う国は、世界中どこにもない。

軍事予算を肥料の増産と土地改良と利水事業に回し、余剰兵士を農耕に従事させれば、三年以内に飢餓は解消し、人民も安心して暮らせるようになるでしょう。共産主義や主体思想にしがみついているうちはダメでしょうな!これを捨てない限り。60年間しがみついて来た結果が、今の状態なんだから。ものごとには須く原因があって結果がある。

共産主義をとった国はすべて貧困に陥って、みな止めてしまった。中国も、登小平の時に止めてから、経済が飛躍的に発展した。(政治は共産主義だが)つまり、共産主義を取り入れて、経済的に豊かになった国が一つも存在しないということは、やり方が悪かったからではなく、共産主義そのものが、人間を貧困・破滅に導く地獄の思想だったと云うことです。これは誰も否定出来ない事実ですね。

日本共産党の支持率が2%あるそうですから、日本人の中にも百人に二人は「地獄思想」の持ち主が居るということなる。因みに日本共産党の集合意識レベルをキネシオロジーテストで測ってみると、ログ150と出ます。皆さんも一度測ってみて下さい。ログ150レベルの精神構造を「十界互具とキネシオロジーの関連表」で調べてみると、執念・敵対・怒り・憎しみ・攻撃とある。なるほど、これは確かに地獄思想です。人権だ!平和だ!福祉だ!と尤もらしく論じてはいるけれど、本当は、執念・敵対・怒り・憎しみ・攻撃が彼らの行動原理だった訳ですか!?暴力革命をやりたい訳ですか!?よく分かりました、日本共産党の正体が!!
 

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