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原文
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季康子問政於孔子曰、如殺無道、以就有道、何如。孔子對曰、子爲政、
焉用殺。子欲善而民善矣。君子之徳風也、小人之徳草也、草上之風必偃。
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〔 読み下し 〕 |
季康子、政を孔子に問うて曰わく、如し無道を殺して、以て有道に就かば、何如。孔子対えて曰わく、子、政を爲すに、焉ぞ殺を用いん。子、善を欲すれば、民善ならん。君子の徳は風なり、小人の徳は草なり。草、之に風を上うれば、必ず偃す。
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〔 通釈 〕 |
季康子が政について、「国をうまく治める為に、無道の者(悪人)を殺して有道の者(善人)だけにしてしまってはどうだろうか?」と問うた。孔子は、「政治を行なうのにどうして人民を殺す必要などありましょうや。もしあなたが率先して善政を実行するように心掛けるならば、人民は感化されて自ら善道を行なうようになるでしょう。上に立つ者の徳は喩えてみれば風のようなものであり、下にある人民の徳は草のようなものです。善い風を吹きかければ善い方になびき、悪い風を吹きかければ悪い方になびくものです」と答えた。
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〔 解説 〕 |
「君子の徳は風なり、小人の徳は草なり。草之に風を上(くわ)うれば必ず偃(ふ)す」とは名言ですね。以前紹介した佐藤一斎の「重職心得箇条」の第十五条に、『風義は上(かみ)より起こるもの也…中略…上(かみ)にこの風あらば、下(しも)必ず其の習いとなりて、人心に癖を持つ…云々』とありますが、一斎は論語のこの章からヒントを得て、郷国美濃岩村藩の重職達に書き与えたのではないでしょうか。
家風・校風・社風・国風、善くも悪くも人は皆この「風」によって育まれるものです、理屈抜きで。親は家庭に善い風を、校長は学校に善い風を、社長は会社に善い風を、大臣・政治家は国に善い風を上(くわ)え続けるのが使命でしょう。そうすれば、必ず世界中の人から尊敬される国民になりますよ、日本人は元々気高い民族ですから。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
魯国の総理大臣・季康子が、「悪人を片っ端から殺して、善人だけの社会をつくったら、よく治まると思うのですが?」と質問した。孔子様は、「いくら政治の政が正しいという意味だからといって、どうして正しくない人を殺す必要がありましょうか。総理大臣であるあなたが正しい政治を行なえば、国民は自然に正しい方を向くようになります。悪人を善に導くのも又政治家の使命でしょう?何かいい例えはないかなあ…、ああそうだ、風と草に例えてみれば、上にいる人の立場は風、下にいる人の立場は草のようなものです。上の人が正しい風を吹きかければ、草(下の人)は正しい方になびき、正しくない風を吹きかければ、正しくない方になびくのです!」と答えた。
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〔 親御さんへ 〕 |
親は風・子は草、教師は風・生徒は草、経営者は風・従業員は草、政治家は風・国民は草ということですか…。
現代で最も影響力の強い風は、何と云ってもマスコミから発せられる風でしょう。テレビ局と新聞社がグルになって邪悪な風を吹き続けたら、国民はあっという間にやられてしまいますね。選挙で選ばれた訳でもない連中が、世論操縦をやって国民を洗脳してしまうことなど簡単です。ヒトラーは、「大衆は愚かだから、同じ言葉を何回も何回も繰り返せ!」と云ったそうですが、これをやればいい訳です、マスコミは。いちころですよ大衆は!
どうも我々凡人は、小さなペテンには神経質になるけれど、大きなペテンには鈍いと云うか全く無防備のようでありまして、世界中が騙されてしまうようなことがあります。そうですねえ…、世界中が大ペテンにかけられた最近の例と云えば、9.11同時多発テロがそれでしょうかね?
あれはアルカイダのメンバーがボーイング旅客機を乗っ取って、ツインタワービルとペンタゴンに突っ込んだことになっている。しかし、様々な映像証拠から、ツインタワービルに突っ込んだのは軍用機、ペンタゴンに突っ込んだのはミサイルであったことが、今でははっきりしている。
9.11テロ以後、アフガニスタンやイラクで何が起こったかを検証すれば、結局あれは誰かさんの自作自演であったことが分かる。これについて、マスコミは一切触れようとしない。口を封じられているかのように。唯一記事にしたのは、「週刊ポスト2006年1月13日・20日合併号」位のものでしょう。あれでハッした人も相当いるのではないでしょうか?
まあ我々凡人は、コソコソやるペテンには注意を払うけれど、公衆の面前で堂々とやるペテンには、全く疎いということでしょう。テレビで放映していたから新聞に載っていたからといって、迂闊に信じてはいけませんな。
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