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原文
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作成日 2004年(平成16年)4月から7月 |
宰我問曰、仁者雖告之曰、井有仁焉、其從之也。子曰、何爲其然也。
君子可逝也、不可陥也。可欺也、不可罔也。
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〔 読み下し 〕 |
宰我問うて日わく、仁者は之に告げて、井に仁ありと曰うと雖も、其れ之に従わんや。子曰わく、何すれぞ其れ然らん。君子は逝かしむべきも、陥るべからざるなり。求くべきも、罔うべからざるなり。
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〔 通釈 〕 |
宰我が、「仁者は、人が井戸に落ちた!と告げられたら、すぐさま飛び込んで救うでしょうか?」と問うた。孔子は「どうしてそんなことがあろうか。君子も人の子だから、急を告げられれば井戸端までは行かせることが出来よう。しかし、騙して井戸に陥れることはできない。筋の通らぬことで騙そうとしても、罔(くら)まされるものではないよ」と答えた。
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〔 解説 〕 |
頭の切れる宰我にしてはあまりにも唐突な質問で、額面通りには受け取れません。何か含む所があったのではないかと思います。
陽貨第十七に、公山弗擾(こうざんふつじょう)や佛肸(ひつきつ)が謀反を起こした際に孔子を招こうとした場面があります。孔子はこの招きに応じようとしますが、子路が猛然と反対した為断念します。恐らく宰我もどちらかの場面に居合わせたのではないでしょうか?
師が謀反者に利用されるのを危惧して、井戸に落ちた人の喩えを引いて思い止まらせようとした。師が「欺くべきも罔(し)うべからざるなり」と答えたので、ホッとしたのではないでしょうか。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
弟子の宰我が「情け深い人は、人が井戸に落ちたぞ!と告げられたら、いきなり飛び込んで助けるでしょうか?」と質問した。孔子様は、「いいや、本当に情け深い人は慎重だから、しっかりとこの目で確かめてから急を救うものだ。あわて者は仁者とはいわないんだよ」と答えた。
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〔 親御さんへ 〕 |
国民年金未納問題で、自民党の閣僚に対して「けしからん!けしからん!」と吠えまくっていた民主党の菅直人が、自分も未納だったことが発覚して、党首を辞任してしまった。目糞が鼻糞を笑っているような話で、まるでマンガだねえ。菅直人じゃなくて菅曲人だよあれは。「人が井戸に落ちたぞ!」と告げられて、いきなり井戸に飛び込んだあわて者だね、菅さんは。
厚生年金に加入しているサラリーマンで、国民年金への切り替え方法を知っているのは、総務課の連中くらいのもので、他は天引きされているから知りませんよあんなもんは。リストラされるか転職でもしてみなければね。
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