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原文
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作成日 2004年(平成16年)4月から7月 |
子曰、孟之反不伐。奔而殿。將入門、策其馬曰、非敢後也。馬不進也。
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〔 読み下し 〕 |
子日わく、孟之反、伐らず。奔りて殿す。将に門に入らんとして、其の馬に策うちて日わく、敢て後るるに非ざるなり。馬進まざるなり。
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〔 通釈 〕 |
孔子云う、「孟之反は実にシャイな男(はにかみ屋)だ。負け戦の殿(しんがり)を立派に務めたが、功を誇ることもなく、城門に入ろうとした際馬に一鞭当てて『進んで殿(しんがり)を務めた訳ではない。この馬の足が遅かっただけのことだ』と云ったそうだ」と。
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〔 解説 〕 |
敗走する軍隊の殿は、最も敵に狙われ易い危険な任務です。その大役を立派に務めたにもかかわらず、「馬の足が遅かっただけ」と云ってのけた孟之反とは、いかなる人物だったのか?左伝哀公十一年の条に、その時のエピソードが一行程載っているだけで、人物像については何も書かれておりません。
シャイな人には何んとなく好感を覚えますが、孔子も好きだったようですね。生意気でずうずうしいことを「チーキー」と云いまして、これは人に嫌われます。シャイは人に好かれ、チーキーは嫌われる。これは万国共通のようです。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおっしゃつた、「魯の家老 孟之反は、魯軍が戦争に負けて退却する時、一番危険な最後尾を守って全員無事帰還させた。入城する際 馬に一鞭当てて『志願して最後尾を守ったのではない。馬が疲れて前に進まなかっただけのことだ』と照れながら云ったそうだが、手柄を誇らない謙虚さは立派だね」と。
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〔 親御さんへ 〕 |
はにかみ屋のことを「シャイ」と云い、生意気でずうずうしいことを「チーキー」と云います。子供がはにかんでもじもじしたりすると、「もっとハキハキしなさい!」と叱ったりしますが、ずうずうしく出しゃばるよりはいいんですよ。云いたいことの半分も云えず、ポッと赤くなってもじもじしているのを見ると、助け船を出してやりたくなるでしょう?逆に、ずうずうしく出しゃばっているのを見ると、うんざりするでしょう。チーキーよりもシャイの方が、人に好かれるんです。
はにかみ屋は無理に直さんでもいい。年をとれば、放っておいても相応にずうずうしくなりますから。あの梨果園だって、半世紀前には「荻窪小町」と呼ばれてシャイで通っていたんですからね、善福寺池界隈では。ああ、これはホームページに載るのか・・・。まあいいや、
千葉方面でこのホームページをご覧になっている方がおられましたら、一度覗いてみて下さい、「丹之蔵(たんのくら)」という粋なお店を。そこに行けば会えますから。
心配要りません、一目でそれと分かります「荻窪小町」は。ホームページを見た!と云って下されば、生ビールくらいサービスしますよ。何だかコマーシャルみたいになってしまったね。
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