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原文
〕 作成日 2004年(平成16年)2月から3月 |
子曰、十室十邑、必有忠信如丘者焉。不如丘之好學也。
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〔 読み下し 〕 |
子日わく、十室の邑、必ず忠信丘が如き者有らん。丘の学を好むに如かざるなり。
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〔 通釈 〕 |
孔子云う、「戸数十戸くらいの小さな村でも、私のような律儀者はいるだろう。しかし、私ほど学問好きな者はまずいないだろう」と。
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〔 解説 〕 |
孔子は自慢などすることのない人ですが、こと学問となると、人一倍の自負心(プライド)があったようです。孔子程の大人物ならば、「十室の邑」などと云わず、「万乗の国」或は「天下」と云っても通用すると思いますが、「十室の邑」と控えめにいう所が、いかにも孔子らしくていいですね。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおっしゃった、「田舎のどんな小さな村にも、私のような正直ものはいるだろう。しかし、私ほどの勉強家はそうはいないだろうね」と。
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〔 親御さんへ 〕 |
孔子の学問の仕方は、
学びて思い・思いて学ぶ、
学びて語り・語りて学ぶ、
学びて行い・行いて学ぶという、
地に足のついた手堅い学び方だったようです。学問を身につけるとはこういうことを云うのでしょうが、詰め込み・丸暗記では身につきませんね、試験が済めばすぐに忘れてしまいます。
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