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原文
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作成日 2003年(平成15年)7月から 10月 |
子夏問曰、巧笑倩兮、美目盼兮、素以爲絢兮、何謂也。子曰、繪事後素。
曰、禮後乎。子曰、起予者商也。始可與言詩已矣。
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〔 読み下し 〕 |
子夏問うて曰わく、巧笑倩たり、美目盼たり、素以て絢を為すとは何の謂いぞや。子曰わく、絵の事は素きを後にす。曰わく、礼は後か。子曰わく、予を起す者は商なり。始めて与に詩を言うべきのみ。と
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〔 通釈 〕 |
子夏が、「詩経に『にっこり笑うと口元にえくぼ、目元ぱっちりと美しい。その上紅白粉の化粧をして、さても艶やかな』とありますが、どういう意味でしょうか?」と質問した。
孔子は、「絵で云えば、彩色を施した後に胡粉(ごふん)で仕上げをするようなものだ」と答えた。
子夏は、「なるほど!礼は人の仕上げのようなものですね?」と問い返した。孔子は、「それは私にも気が付かなかった。商よ(子夏の名)、よく言ってくれた。やっと共に詩を語り合える仲間ができたかな」と云った。
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〔 解説 〕 |
絵のことはさっぱり分かりませんので伊藤画伯に聞いてみましたら、洋画は違うけれども、日本画は今でも最後に胡粉で仕上げをするそうで、孔子の頃の手法がそのまま残っているとのことでした。
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〔 一言メッセージ 〕 |
『礼は人の仕上げ』
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〔 子供論語 意訳 〕 |
弟子の子夏が、「昔の詩に『にっこり笑うとえくぼがかわいい、ウィンクすれば目がかわいい、おしろいつけて口紅ぬれば、なお一層美しい』とありますが、どういう意味ですか?」と質問した。孔子様は、「絵を画く時、最後に白絵の具でメリハリをつけて仕上げるようなものだね」と答えた。子夏は、「なるほど!礼儀作法を身につけるのは、動作の仕上げのようなものですね」と重ねて質問した。孔子様は、「それはいいところに気が付いた。一緒に詩を語り合える仲間ができてうれしいよ」とおっしゃった。
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〔 親御さんへ 〕 |
一頃女子高生の間で、目の周りを白く縁取りしたガングロ山姥(やまんば)ルックが流行(はや)りましたが、あれは埼玉県の女子高生から始まったそうですね。埼玉県はダサイタマと云われるそうですが、そこの女子高生達が、最初はおっかなびっくり山姥ルックで池袋に進出して来たところ、真似る子が続出したことに勢いを得て、次には原宿をも席巻してしまった(原宿は日本中の田舎娘が集まる所)。
ソレッ!ということで今度は渋谷攻略に取りかかったら、ここは横浜・湘南方面の比較的垢抜けた女子高生の勢力範囲だった為、「ダサイッ!」となって追い返されてしまった。渋谷攻略に失敗して以来、ガングロ山姥ルックは急速にすたれてしまったそうですが、最近は全く見掛けなくなりましたね。
いや、そういえば先日総武線に乗った際に、幕張からガングロ娘が二人乗り込んで来ましたっけ。目の周りと唇にエナメルみたいなものを塗って。千葉もダサイからねー。千葉は落花生と梨果園の豚カツくらいしかないんですよ。名物が。そのうちピーナツルックとか云って、ちょうちんブルマーみたいなものが流行るかも知れませんよ、千葉発で。でもまあ、ちょうちんブルマーじゃあ秋葉原あたりで追い返されてしまうでしょうな。
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