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原文
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子張問政。子曰、居之無倦、行之以忠。
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〔 読み下し 〕 |
子張、政を問う。子曰わく、之に居りて倦むこと無く、之を行なうに忠を以てす。
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〔 通釈 〕 |
子張が、政治に臨むに当っての心構えを問うた。孔子は、「飽きて投げやりにせず、何事も誠意を以て行ないなさい」と云った。
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〔 解説 〕 |
やはり子張は気分屋で誠実さに欠ける所があったようです。同世代の子夏も子游も孔門の十哲に挙げられておりますが、子張が十哲の一人としてカウントされなかった理由は、こんな所にあったのかも知れません。因みにこの人の意識レベルをキネシオロジーテストで測ってみると、ログ490と出ます。縁覚のレベルですね。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
弟子の子張が政治家としての心構えを質問した。孔子様は、「君は飽きっぽくて手抜きをするクセがあるから、何ごとも投げやりにせず、最後まで熱中してやりなさい!」とおっしゃった。
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〔 親御さんへ 〕 |
熱中とは熱心に集中してやることを云いますが、飽きっぽい性格の子を熱中させるにはどうしたら良いのでしょうか?
これは二期生赤羽塾のお貞(渡部貞子さん)から聞いた話ですが、そういう子には便所掃除をやらせると効果覿面なのだそうです。家のトイレだけでなく、学校や公衆トイレを素手とタワシで徹底的に磨き上げピカピカにする。どういう心理作用があるのか良く分かりませんが、不思議にその日から変ると云う。
カー用品チェーンのイエローハットの創業者・鍵山秀三郎さんが始めた運動で、「日本を美しくする会」という全国的な組織になっているそうですから、飽きっぽい子供でお悩みの方は、一度親子で参加してみてはいかがでしょうか?イエローハットは全国チェーンですから、お店に行けば「掃除に学ぶ会」の要領を教えてくれるそうです。
躾の原点は、当たり前のことを当たり前にやる「凡事徹底」にあるようですね。人として当たり前のことが当たり前に通用しなくなった時が、人間劣化のサインだね。考えてみれば、孔子が述べていることは、人として当たり前のことばかりです。
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