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原文
〕 作成日 2003年(平成15年)11月から12月 |
子曰、父母在、不遠遊。遊必有方。
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〔 読み下し 〕 |
子曰わく、父母在ませば、遠く遊ばず。遊ぶこと必ず方有り。
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〔 通釈 〕 |
孔子云う、「年老いた父母が存命中の時は、遠出して長いこと家を留守にしない方が良い。出掛けるにしても、必ず行き先を告げてから出掛けなさい」と。
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〔 解説 〕 |
釈迦・孔子・イエスの三聖に共通することが三つありますが、分かりますか?
一つ目は三人とも男性であること。
二つ目は三人とも自ら自分の言行を記録していないこと。
仏典も論語も新約聖書も、みな弟子筋によって纏められたものです。
三つ目は・・・?そう!三人ともホームレスの経験者ですね。
「聖人自らを記せず。然れども、自らを記せざる者必ずしも聖人ならず」。
「聖人ホームレスを為す。然れども、ホームレスを為す者必ずしも聖人ならず」。ここがなんとも面白い所ですね。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおっしゃった、「親に内緒で遠くへ遊びに行ってはいけません。たとえ友達と一緒でも、必ず行き先をはっきり告げてから出掛けなさい」と。
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〔 親御さんへ 〕 |
最近は、登下校の途中で子供がさらわれたりしますから、小さい子を持つ親は気が気ではないと思います。私達の子供の頃は、町内にガキ大将がいて、良いことでも悪いことでもこのガキ大将を中心に集団行動をとっておりましたし、オッカナイ爺さんが杖を持って見張っていて、オカシナことをする者がいると「コラ!!」と一喝しましたから、子供としてはまあ安心して遊んでいられましたね。
又、万が一の時には「大声を出すこと」と「思いっきり相手のスネを蹴飛ばして逃げること」の二つを、どこの親も我が子に教えておりましたから、これで助かった子も結構いたのではないでしょうか。キンケリを教えても、子供の足の長さでは大人の急所に届かないと思って、スネ蹴りを教えたんでしょうね。
今の親御さん達は、子供に自分で自分の身を護る術すべを何か教えているのでしょうか?防犯ベルを持たせる親はいるようですが、「大声」と「スネ蹴り」は今でも立派に通用しますから、ちゃんと教えてあげてください。
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