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原文
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作成日 2003年(平成15年)7月から
10月 |
子語魯大師樂曰、樂其可知也。始作翕如也。從之純如也、皦如也、繹如也。
以成。
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〔 読み下し 〕 |
子、魯の大師に楽を語りて日わく、楽は其れ知るべきなり。始めて作すに翕如たり。之を従ちて純如たり、皦如たり、繹如たり。以て成る。
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〔 通釈 〕 |
孔子が魯の楽官長と音楽談義した時に、「音楽のことなら私にも分かります。第一楽章の導入部では、リズムを合わせてフォルテシモで一斉に奏する。これに続いて第二楽章はテンポをとりながらハーモニーを合わせる。第三楽章は各楽器の持つ個性を生かしながらアクセントをつける。第四楽章はメロディーにバリエーションをつけながら流れるようにピアニシモで終る。これにて演奏終了と相成る」と云った。
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〔 解説 〕 |
この時代既に音楽が四楽章から成っていたとは驚きですね。翕如(きゅうじょ)・純如(じゅんじょ)・皦如(きょうじょ)・繹如(えきじょ)とはどんなものなのか?今となっては分かりませんので、翕(きゅう・あわせる)・純(じゅん・まじりけがない)・皦(きょう・あきらか)・繹(えき・つらなる)の意を汲んで、独断と偏見で訳してみました。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様が魯国の交響楽団の常任指揮者と音楽の話をした時、「第一楽章はソナタで軽快に始まり、第二楽章はアダージョでゆったりとゆるやかに、第三楽章はメヌエットで各楽器の良さを引き出し、第四楽章はロンドでバリエーションをつけて演奏を終了する。これがポイントですね」とおっしゃった。
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〔 親御さんへ 〕 |
ソナタもアダージョもメヌエットもロンドも、音楽の時間に習う用語ですから、一度音楽の教科書を覗いてみて下さい。(中学生になってからかな?)。
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