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原文
〕 作成日 2003年(平成15年)11月から12月 |
子曰、惟仁者、能好人、能惡人。
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〔 読み下し 〕 |
子日わく、惟だ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む。
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〔 通釈 〕 |
孔子云う、「一目(ひとめ)会っただけで、好むべき人か悪(にく)むべき人かを見分けられるのは、相当に出来た人物であろう」と。
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〔 解説 〕 |
こういうのを「眼力のある人」と云うのでしょうが、普通の人はこうは行きませんね。為政第二にあったように、「其の以(な)す所を視(み)、其の由(よ)る所を観(み)、其の安んずる所を察(み)」なければ、中々判断がつきません。
では一体どのような人が悪むべき人物なのか?と申しますと、陽貨第十七の孔子と子貢の問答の中で、悪むべきタイプとして七種類を挙げております。
一、人の悪口を言いふらす者。
二、低い地位にいて上役を非難する者。
三、勇ましいが礼を欠く者。
四、実行力はあるがものの道理の分からない者。
五、人の言を掠め取って、自分の意見であるかの如く知ったかぶる者。
六、傲慢不遜を勇気と勘違いしている者。
七、人の秘密を暴き立てて、正直者面している者。
一から四が孔子の言、五から七が子貢の言ですが、テレビのワイドショー番組ではしゃいでいるキャスターやコメンテーターは、殆どがこれに当てはまるのではないでしょうか。出演する前に、一度論語でも読んでから出てもらいたい所ですね。
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおっしゃった、「一度会っただけで好い人か悪い人かを見分けられる人は滅多にいるものではない。いるとすればきっと神様みたいな人だろうね」と。
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〔 親御さんへ 〕 |
韓国では人相占いが全く流行(はや)らないそうで、何でだ?と聞きましたら、若い女性の7割・男性の3割が何らかの整形手術をやっておって、原形を留めていないから人相など見てもらう必要がないのだそうです。
結婚して似ても似つかぬ子供が生まれたらどうするんだ?ダンナともめないのか?問いますと、殆どが整形美人だから誰も何とも思わない。子供も大人になったら自分の好きなように顔を作り替えればいいんだから、何も問題はない、とのことでした。
先日「ビューティーコロシアム」という整形美人の番組を見ておりましたら、今はシャレコウベ迄いじって顔を作り替えてしまうんですね。びっくりしていた所に伊藤先生から電話があって、「昨日まで市民病院の整形に入院してましたが、明日から大学の研究室に居ますから、印刷物があったら持って来て下さい」とのこと。
一体どこを整形したのだろうか?と思いながら、翌日研究室に伺いましてシゲシゲと顔を眺め回してみましたが、どこも変わった様子がありませんので、「アノー、どこを直したんですか?」と問いましたら、「あー、アソコよ!」との返事。ハハーン、これはきっと胸をいじったんだな?と思い、今度は胸のあたりに目を凝らしてみましたら、先生ピーンと来たのでしょう、「あなた何を勘違いしてるの!?足よ、足!正月に骨折した所に入れてあった金具を取ったのよ!何なら傷を見せてあげましょうか!?市民病院に美容整形なんかある訳がないでしょう!!」とやられてしまいました。
来年のアテネオリンピックに、青陵の美女軍団を率いて行くつもりで、いよいよ手入れを始めたのかな?とも考えたのですが、気の回し過ぎだったようです。前日見たビューティーコロシアムの映像が、余りにも強烈過ぎたんですね、きっと。出っ歯・顎なし・蛇顔の女性が、皆藤原紀香か十朱幸代みたいになってしまうんですからね、あの番組では。
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