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原文
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作成日 2003年(平成15年)5月から7月 |
子曰、攻乎異端、斯害也已。
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〔 読み下し 〕 |
子曰わく、異端を攻むるは、斯れ害のみ。
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〔 通釈 〕 |
孔子云う、「正統から外れた学説を学ぶことは、百害あって一利なしである」と。
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〔 解説 〕 |
「地動説」は、現代では小学生でも知っている科学的常識となっておりますが、コペルニクス(1473〜1543)が地動説を唱えてから500年近くもの間、バチカン(ローマ教皇庁)では異端とされておりまして、地動説が異端を解かれたのは、ヨハネパウロ二世前教皇になってからですから、一旦刷り込まれた人間の既成概念というのは、恐ろしく頑固なもののようです。
今更プトレマイオスの「天動説」を学んでみようなどと云う変わり者はいないと思いますが、もしいたとすれば、馬鹿か気違いかと異端視されることはまず間違いありません。所が世の中おかしなもので、実験によって異端であることが証明されたにもかかわらず、未だにそこにしがみついている異端児というのが、結構いるものなんですね。
現代の代表的な異端思想と云えばマルクス主義がこれに当たりますが、カール・マルクス(1818〜1883)が唱えた思想に則って、文明の大実験(1917ロシア革命)をやらかしてみた結果、74年かかってとうとう国を潰してしまった(1991年ソビエト共産党解体)・ソビエトという国がかつてこの地球上にありました。大変な犠牲を払ったにもかかわらず、結果は失敗に終わりました。
つまり、マルクス主義による国家運営は失敗であったことが実験によって証明された訳ですが、未だにこれにしがみついているオカシナ人達が沢山いるんですね。お隣の北朝鮮はその代表格ですが、我が国にもマルクス主義をレーゾンデートルとする政党が未だに生きながらえております。
共産党や社民党などは、差し詰めシーラカンス(生きた化石)と云った所でしょう、文明実験によって証明された「異端」を党是としているのですから。マルキストは異端主義者というより、マルクス教狂信者といった方が相応しいのではないでしょうか?天動説を頑なに信じていたローマカトリック教徒と同じですからね、思考回路が。
マルクスは、「宗教は麻薬である」と云った筈ですが、現代のマルクス教徒は、マルクスの仕掛けたパラドックスの罠にはまってしまったんですね。マルクス主義にも一片のユートピア思想(平等思想)を含んでいる為、マルクス教徒はそこにイカレてしまうのかも知れませんが、根本は唯物思想ですから、根っこが腐っているんですね。
唯物思想は真理ではありませんから。喩えてみれば、マルクス主義とは、腐った根っこに咲いた徒花(あだはな)のようなものなんです。徒花には実がなりません。すべて徒花のまま枯れてしまいます。マルクス主義も実を結びません、徒花ですから。
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〔 一言メッセージ 〕 |
『異端とは腐った根っこに咲いた徒花。徒花は実を結ばない』
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〔 子供論語 意訳 〕 |
孔子様がおっしゃった、「君達は目先の面白さに引かれて、本筋を見失ってはいけないよ。目先の面白いものには、必らず毒があるからね」と。
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〔 親御さんへ 〕 |
鳥でも動物でも、生れた時一番身近にあったものを親と勘違いして離れないといいます。これをインプリンティング(刷り込み現象)と云うそうですが、これは人間にもありまして、以前お話した「三つ子の魂百まで」というのも、インプリンティングの最たるものでしょう。
三つ子の魂百までというのは、無自覚の習慣ですから、自覚すれば矯め直すことはできます。小学校の5〜6年生になると、自我意識というものが芽生えて来まして、中学〜高校にかけて自我(パーソナリティー)が形成されて行きますが、これは自覚作用を伴いながら、様々なことがインプリンティングされて行きますから、子供がこの時期に異端に染まらないよう、親としては細心の注意が必要です。
哲学や思想に興味を覚えるのもこの頃からですが、お子さんがマルクスやニーチェ(1844〜1900)に興味を示し始めたら充分警戒して下さい。マルクスにかぶれるとスターリンや金正日に憧れますし、ニーチェにかぶれるとヒトラーに憧れます(いずれも近現代に於ける最凶悪な独裁者ですからね)。マルクスは、嫉妬とひがみの劣情から自己疎外の被害妄想に取り付かれておりましたし、ニーチェは分裂病で気が狂っておりました。
はっきり云ってしまえば、マルクス思想は「被害妄想哲学」ですし、ニーチェの思想は「精神分裂哲学」なんです。こんなこと位、ちょっと文献を漁(あさ)ってみれば、誰にでも分かることなんですがね。大切な子供を被害妄想や精神分裂症にしたくないでしょう?どうかどうか、くれぐれも用心して下さい。
最悪なのは、親自身がマルクスやニーチェにかぶれているようなケースですね。親(大人)が子供にマルクスやニーチェに興味を持つように仕向けることは、丁度邪悪な新興宗教に狂った人が、友人を勧誘して引きずり込むのと同じ構図、つまり、被害者がいつの間にか加害者に変貌するのと同じ構図なんですね。これは、親自らが子供を壊しているようなものです。心を誘拐してしまうようなもの、誘拐犯です。
大切な子供を壊すようなことをしてはいけません!子供を壊しておいて、幸せな人生を送った人など一人もいないのです。必ずツケが廻ってくるものなんです。マルクスやニーチェの晩年がどれ程悲惨なものであったか、興味のある人は一度調べてごらんなさい。ギョッとしますから。
「善い種を蒔けば善い実がなり、悪い種を蒔けば悪い実がなる」というのは本当なんです。善い種か悪い種か?蒔くべき種を見分けるのが親の役目なんですね。
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