里仁第四 083

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原文       作成日 2003年(平成15年)11月から12月    
子曰、見賢思齊焉、見不賢而内自省也。
 
〔 読み下し 〕
()(のたま)わく、(けん)()ては(ひと)しからんことを(おも)い、不賢(ふけん)()ては(うち)(みずか)(かえり)みるなり。
 
〔 通釈 〕
孔子云う、「優れた人に出会ったら、良きお手本として見習い、愚かな人に出会ったら、人の振り見て我が振りを直しなさい」と。
 
〔 解説 〕

そんなこと当たり前ではないか!と思われるかも知れませんが、世の中はそうとばかりは限りません。自分より優れた人を見ると嫉妬して足を引っ張って見たり、劣った人を見ると貶(さげす)んでからかってみたりする人も結構いますね。嫉妬は劣等感の裏返し、貶(さげす)みは優越感の裏返しですが、優劣でしか人を見られないというのは寂しいものです。それなりに皆いい所があるんですから。

正面教師(こんな言葉はありませんが)からも反面教師からも、学ぶことは沢山あるんですよ、我々凡人には。お手本には、見習うべき良いお手本と、見習うべきでない悪いお手本の二つがありますが、悪いお手本から学ぶ事は案外多いものなんですね。「自分もこうではなかろうか?」と反省のきっかけを与えてくれますから。「身につまされる」ことって結構ありますよ。
「人の振り見て我が振り直せ!」だね。人ごとではありませんよ、本当に。
  

〔 子供論語  意訳 〕
孔子(こうし)(さま)がおっしゃった、「()いことを()たら積極的(せっきょくてき)てきに真似(まね)なさい。(わる)(こと)ことを()たら、相手(あいて)()める(まえ)に、自分(じぶん)にもそういうことがないかどうか?反省(はんせい)してみなさい」と。
 
〔 親御さんへ 〕
学ぶと書いて「まなぶ」・「まねぶ」の二通りの読み方があります。元々の意味は、「まねてならう(真似て習う)ことだそうですから、良いことはどしどし真似たらいい。「学習」を「がくしゅう」と読まず、「まねならい」と読んだ方がいいかも知れませんね、子供が小学生のうちは。
 
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