日本国憲法前文・第九条

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平成16年11月例会にて
平成17年1月合同例会で「前文・試案」を発表


現在、憲法についての議論がなされているが、いずれも各条文についての検討に終始し、日本国の理念ともいえる憲法前文について真剣に議論されたという話を聞かない。

日本国憲法は昭和21年11月3日公布、施行が昭和22年5月3日。もっともらしい単語が並んでいるが、内容は「奴隷宣言」に等しい。 国家と国民の自立、自己決定権が放棄されている。日本が主権を回復していない時期に、占領軍によって書かれた英語を直訳したものであるから、当然であろう。

以下、日本国憲法前文の問題点を記す。

                                           日本国憲法・前文


日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、 諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって 再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
 

We, the Japanese people, acting through our duly elected representatives in the National Diet, determined that we shall secure for ourselves and our posterity the fruits of peaceful cooperation with all nations and the blessings of liberty throughout this land, and resolved that never again shall we be visited with the horrors of war through the action of government, do proclaim that sovereign power resides with the people and do firmly establish this Constitution.
 

人間の歴史を見れば、数多くの戦争が起こっている。戦争は絶対悪ではなく、必要悪である。自国の領土、国民の生命や財産が侵されたら、武器をとって立ち向かわなければならない。世界各国の憲法をみても、開戦権・交戦権はすべて明記されている。
 

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、 その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する
 

Government is a sacred trust of the people, the authority for which is derived from the people, the powers of which are exercised by the representatives of the people, and the benefits of which are injoyed by the people.
 

これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、 これに反する一切の憲法、法令および詔勅を排除する。
 

This is a universal principle of mankind upon which this Constitution is founded.
We reject and revoke all constitutions, laws, ordinances, and rescripts in conflict herewith.
 

民主主義は、人類普遍の原理ではない。英国のチャーチルは「民主主義は最悪の政治であるが、今まで存在したいかなる政治制度よりマシである」と言っている。世界を見渡せば、現在でも、一党独裁の国もあれば、独裁者がいる国もあり、宗教が基本の国もある。
 

日本国民は、恒久の平和を念願し、
人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
 

We, the Japanese people, desire peace for all the time and are deeply conscious of the high ideals controlling human relationship, and we have determined to preserve our security and existence, trusting in the justice and faith of the peace-loving people of the world.
 

崇高な理想とはいったい何か。ギリシャ・ローマ・中国の歴史を調べれば、戦争の連続である。この文章にある平和を愛する諸国民とは誰か。現在の日本をとりまく環境を見ても、理想論にすぎない。 相手の善意に期待して、自国の主権や国民の生命・財産を守った国が過去の歴史にあるのだろうか。自国と国民の生命・財産は、自分で守らなければならない。
 

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと務めている 国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
 

We desire to occupy an honored place in an international society striving for the preservation of peace, and the banishment of tyranny and slavery, oppression and intolerance for all time from the earth.
 

現在の国際社会を見れば、専制国家は多数存在する。まったく現実を直視していない。 それとも、専制・隷従・圧迫・偏狭が存在する国々の国民を、日本が解放しようとするのだろうか。
 

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する ことを確認する。
 
We recognize that all the people of the world have the right to live in peace, free from fear and want.
 

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、 政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、 他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 

We believe that no nation is responsible to itself alone, but that laws of political morality are universal and that obedience to such laws is incumbent upon all nations who would sustain their own sovereignty and justify their sovereign relationship with other nations.
 

政治道徳の普遍性など、存在しない。外交は国と国とのエゴのぶつかり合いである。理想論だけ掲げても、むなしい。
 

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげて この崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
 

We, the Japanese people, pledge our national honor to accomplish these high ideals and purposes with all our resources.
 
国家と国民の自立、自己決定権を放棄したら、独立国家ではない。奴隷宣言である。
 

 
第二章 戦争の放棄

第9条
 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。



 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


1951年5月3日にマッカーサーが米国上院外交委員会で証言しているとおり、大東亜戦争は、日本の侵略戦争ではない。

自分の妻や子供、両親が、殺されたり、強姦されたり、拉致されても、黙って見過ごして泣き寝入りをするのだろうか。絶対に違う。戦勝国アメリカが日本に押し付けた憲法なので、このような条文があるのだろう。
 

日本国憲法・前文の試案

仁国日本は、国家及び国民の「安・富・尊・栄」を実現し、これを増幅拡大するとともに、世界人類同胞の「安・富・尊・栄」に寄与することを以って国家理念とする。

これを脅かし、或いは侵す存在に対しては、国内であろうと国外であるとにかかわらず、日本国政府の名に於いて、強制力を以って、これを排除する。

日本国憲法は、日本国民のみならず、世界人類同胞の「安・富・尊・栄」を実現し増幅すると云う、崇高なる理念に基づいて制定されるものである。


 

平成17年1月22日・合同例会
還暦を迎えた戦後日本
 「日本再誕」
主に昭和史関係の資料

1)隷従の60年


@大東亜戦争とは何だったのか

   マッカーサーの証言  http://www.chukai.ne.jp/~masago/index.html   
   開戦の動機について、簡潔に説明があります
                                http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisan54.html
  盧溝橋事件と通州事件は、こちらです
                            http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisan48.html
 
明治維新以降の近代史をまとめて勉強したい方は必読です。産経新聞に連載された岡崎久彦の 「百年の遺産―日本近代外交史」。筆者は「真実はこうだ」と声を荒げたい気持ちを抑えに抑え、 書いています。緊縛した局面に、先人達が何を思い、どう行動したか、良かった事も間違った事も・・。その時代に自分を置き、自分ならどのようにしたかを考えると、涙がでます。 心が洗われます。
   http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisanfront.html

中国に関する問題については、平成16年11月の推薦図書を見てください。
 
A日本は無条件降伏などしていない
ポツダム宣言はこちら・・・ http://list.room.ne.jp/~lawtext/1945Potsdam.html
十三条にあるとおり、軍隊は無条件降伏をしたが、政府も機能しており、無秩序状態ではなかった。

B猿芝居の東京裁判
   http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisan67.html
   http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisan68.html
  http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/0815-pal.htm
  http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/no_frame/history/honbun/tokyosai.html 

C邪悪な占領政策(3R、5D、3S)
  http://www.ta-da.net/i/3r5d3s.html

D現行憲法の前文は「奴隷宣言」である
  
ここをクリックするか、左のリンク先を参照
    憲法第九条が出来たわけ  http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisan62.html

E反米を唱えながら邪悪な占領政策(日本人奴隷化)に加担したピエロ達
    http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisan69.html


2)首の皮一枚でつながった

@天皇畏るべし
天皇陛下は、マッカーサーとの会見において 「私は、国民が戦争遂行するにあたって、政治、軍事両面で行ったすべての決定と行動に対する全責任を負うものとして、私自身を、あなたの代表する諸国の採決に委ねるため、お訪ねした」 と述べられた。

詳しくはこちらを http://www5a.biglobe.ne.jp/~t-senoo/Sensou/kaiken/sub_kaiken.html
                      http://www.okazaki-inst.jp/hyakuisan65.html

A日本人の踏み行うべき道を示した「教育勅語」
教育勅語についてはこちらを参照・・・ http://www.meijijingu.or.jp/intro/education/

Bいい加減にしろ!!国家理念抜きの改憲論議!!
 憲法を巡る動き
・ 自由民主党 http://www.jimin.jp/jimin/jimin/2004_seisaku/kenpou/
・ 公明党    http://www.komei.or.jp/news/daily/2004/1224_03.html
・ 民主党    http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/BOX_SG0058.html
・ 衆議院憲法調査会 http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kenpou.htm
・ 参議院憲法調査会 http://www.sangiin.go.jp/japanese/kenpou/


3)日本再誕

@理念なき所にビジョンなし!!、ビジョンなき所に戦略なし!!

A日本国及び日本国民は一体「どうありたいか!?どうなりたいのか!?」
 拠ってたつ所の理想とする念いをはっきりとせよ!!

B御製に見る「理想国歌日本」の姿
 憲法によって詔勅を禁じられた天皇は、和歌に自分の気持ちをこめて、国民に伝えた。
              
 http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/88/8801/880104.htm


4)日本国憲法前文の試案・・・前述