2005-03-12 例会にて解説
2005-08-27 合同例会にて補足
2007-10-5 例会にて補足
2009-09 佐々木塾のオープン例会にて、
中庸と仁の範囲が拡大しました。
宇宙時代の中庸のキーワードは「大調和と無限進化」。この図の「時縁レベルの
平天下」の上に位置します。
宇宙時代の仁のキーワードは「造化・創成の仁」(愛の創造の原理)。儒教的悟りの階梯で、
忠恕(
衆生済度・究極の仁)の下に加わります。
儒
教 的 悟 り の 階 梯 |
中庸の発現レベル |
義の柱 |
礼の柱 |
知の柱 |
信の柱 |
ログ |
第五段階 |
上 |
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1,000 |
時縁レベル |
中 |
世界 |
融通無碍 |
観自在 |
信仰 |
900 |
(平天下) |
下 |
(人類) |
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700 |
第四段階 |
上 |
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600 |
人縁レベル |
中 |
国家 |
変通自在 |
覚識 |
信奉 |
540 |
(治国A) |
下 |
(民族) |
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500 |
第三段階 |
上 |
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離 |
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490 |
地縁レベル |
中 |
地域 |
応用から我流に進み、 |
膽識 |
信任 |
400 |
(治国@) |
下 |
(職場・社会) |
我流を捨て、原理原則に戻る |
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350 |
第二段階 |
上 |
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340 |
血縁レベル |
中 |
家族 |
破 |
見識 |
信頼 |
325 |
(斉家) |
下 |
(集団) |
応用・変化 |
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310 |
第一段階 |
上 |
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300 |
個人レベル |
中 |
個 |
守 |
知識 |
信用 |
275 |
(修身) |
下 |
(自己) |
原理・原則 |
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250 |
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第 0 段階 |
親子・男女の愛、惻隠の情、優しさ、温かさ、明るさ、 |
200 |
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仁の入り口 |
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ユーモアetc. |
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人間 |
仁 の 土 台 |
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「孝悌」目上に対する仁 (親に孝行・目上に 弟順) |
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第一段階 |
お蔭様の仁 人間と動物の分水嶺。 |
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天上 |
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「恭敬」友人・同僚に対する仁(恭しくて慎み深い) |
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第二段階 |
お互い様の仁 |
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声聞 |
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「忠恵」目下に対する仁(誠実で恵み深い) |
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第三段階 |
人を生かす仁(奉仕の仁) 上に立つ者の最低条件。 |
縁覚 |
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自他の区別がある。 |
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「寛恕」広く人に長たるの仁(心が広く寛大) |
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第四段階 |
人を許す仁(献身の仁)
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菩薩 |
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自他の区別なし。 |
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〈梵天〉 |
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「忠恕」救世の仁(衆生済度・究極の仁) |
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第五段階 |
救世主の仁(精神文明の仁) |
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如来 |
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〈仏陀〉 |
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この図の見方は、まず中央の第0段階「仁の入り口」の所からスタートします。
そこに、親子・男女の愛、惻隠の情、優しさ、温かさ、明るさ、ユーモアーetcとありますが、これらは、人の性は本来善である!とする「性善説」を前提にしております。
人の性は本来善であるとする!とする孟子の性善説、人の性は本来悪である!とする荀子の性悪説、果たしてどっちが本当か? これが長いこと決着がつかなかったけれども、最近になって、脳の研究が進んだ為、孟子の性善説が科学的に裏付けられるようになって来た。
どう云うことかと申しますと・・・・・・、“人間の脳には元々ミラーニューロンという神経細胞があって、他者の身になることによって、他者の経験を共有する共感本能がある。他者を思いやる善なる心は人間の本能である”と。
更に面白いことは、“人間のみならず、すべての哺乳類に未発達ながらミラーニューロンが見られるが、爬虫類には見られない”そうでありまして、他者を思いやる善良な心を持たない人は、人間の皮を被ったヘビがトカゲの類ってことになる。
ですから、他者を思いやる心、即ち仁の土台を何処迄深く掘り起こすことが出来るか!?が、その人物の大きさを決めることになる訳です。建物に喩えれば土台、人間の心の基礎となる訳です。
2007/10/05
「論語に学ぶ会」 主監 高野大造
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