魯の哀公が有若に「今年は飢饉で財政がままならぬが、どうしたものだろうか？」と問うた。有若は「どうして徹(十分の一税)を実施しないのですか？」と云った。哀公は「既に十分の二税を徴収してもまだ足りないというのに、どうして徹などできようか」と云った。

これに対して有若は、「人民が満ち足りている時に『余は不満足じゃ』などと云う君主がどこにおりましょう！逆に、人民が日々の暮らしにも事欠く状態の時に、『余は満足じゃ』などと云う君主がどこにおりましょう！人民が豊かになれば君主も富み、人民が貧しければ君主も貧しくなるというのが為政の常道ではありませんか。凶作の時こそ減税を行って、人民の負担を少しでも軽くしてやるのが王道というものではありますまいか！？」と云った。
 

付け足しが多くなりましたが、恐らく有若はこう云いたかったのではないかと思います。有若は、凶作・飢饉の時こそ減税を実施して、人民の生活を守れ！と主張する。魯は農業国家で貨幣経済が未発達でしたから、年貢の形で税を徴収していたのではないかと思われますが、穀物が貨幣に変っても有若の主張は現代でも立派に通用しますね。不況の時には、思い切った減税を実施して需要を喚起する、という経済手法が採られます。
 

「人民が豊かになれば君主も豊かになり、人民が貧しければ君主も貧しくなる」などは当たり前のことだろうと思っておりましたが、パレスチナ解放機構のアラファトが亡くなった時は、パリに2000億円の隠し財産があったと云うし、北朝鮮の金正日もスイスに2000億円の隠し口座があると云う。

アラファトの隠し財産の出所は、世界中からかき集めた義捐金、つまり善意の結晶。金正日の隠し口座の出所は、食うや食わずの窮民から搾り上げた、涙の結晶でしょう？一体全体何に使う気なのでしょうか？いざという時に、亡命先で一人優雅に暮らす為の資金にでもするつもりでしょうか？

ガンジーのようになれ！とは云わんけれども、少しはガンジーを見習ってみてはどうなのか！？金正日は。自立自活・独立自尊、非暴力抵抗、不服従運動、糸車運動と、身長174ｃｍ体重38kgの無一文でインド人民を率い完全独立を果した。その後狂信的なヒンズー教徒に暗殺されることとなるが、それでも79才迄立派に生きたし、20才年下のネールを立派な後継者に育てた。

ゴルバチョフも失脚した時には、ノーベル平和賞の賞金で設立したゴルバチョフ財団しか残っていなかったと云うが、これとてエリツィンに没収されてしまった。しばらくの間、月5000円の年金生活を余儀なくされたそうですね。ゴルバチョフはその後あまりパッとしないけれども、二百年後三百年後の史家により、大変な英雄であったことが証明されるでしょう。誰もやったことのない無血革命をやったのですから。

それにしても懲りない男だねえ、金正日は！生れ変る度に人民を塗炭の苦しみに陥れる。あれ、誰の生れ変りか分かりますか？歴史上の大悪党を百人位並べて、これか？これか？とキネシオロジーテストで調べてみて下さい、すぐ分かりますから。酒池肉林に溺れ、虐政で人民を苦しめた殷の紂王ですよ、周の武王に滅ぼされた。

だから日本政府は、北朝鮮政府と交渉する時は、周の武王になったつもりでやらないとダメなんだね。場合によっては、金正日を倒す覚悟で臨まなければならんのです、拉致問題も核問題も！！初めから真っ当な話し合いなどできる相手ではないんです、一夫紂いや金正日は。分かっているんだろうか？小泉首相や外務省は！？

えっ？ガンジーは誰の生れ変りかって？自分でやってみなさいよ！やり方は教えたんだから。皆さん良く知っている人物、我々の仲間、孔子が最も愛した弟子、ここまで云えばもう分かったでしょう？そう、顔淵！顔淵の魂が転生したのがガンジーです。(但し、顔淵からガンジーに至る間に二度程生れ変って出ているようだ)ガンジーの伝記を読んでごらんなさい、顔淵にそっくりだから。

なぬっ！ゴルバチョフは誰かって？前に云ったじゃないの！カエサル(シーザー)ですよカエサル。カエサルの魂が転生したのがゴルバチョフ。(カエサルの後、１２世紀のモンゴルにチンギスハーンとして一度出ている)これくらいでいいかね？本当はこういう話しはあまりしたくないんだよね、キネシオロジーをオカルトか超能力と勘違いするバカがいるからね、立派な科学なのに。(と、勝手にしゃべっておきながら、人のせいにする高野さんでした)