述而第七 176

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原文                 作成日 2004年(平成16年)7月から11月
子釣而不綱。弋不射宿。
 
〔 読み下し 〕
()(つり)して(こう)せず。(よく)して宿(しゅく)()ず。
 
〔 通釈 〕

孔子様は釣はしたが投網(とあみ)はやらなかった。また、飛んでいる鳥を弓で射ることはしたが、巣で休んでいる鳥はとらなかった。
 

〔 解説 〕

孔子は六芸に通じておりましたから、射の腕前も確かだったのでしょう、飛んでいる鳥だけを狙ったというのですからね。弋(いぐるみ)とは、矢に糸や網をつけて、獲物に命中すると絡みつくように細工したもの。
 

〔 子供論語  意訳 〕
孔子(こうし)(さま)(つり)はしたが投網(とあみ)はやらなかった。また、()んでいる(とり)(ゆみ)()ることはしたが、()(やす)んでいる(とり)はとらなかった。
 
〔 親御さんへ 〕
孔子は飛んでいる鳥を射落としたとありましたので、どれ位の腕前なものかと知り合いの弓道家に聞いてみましたら、「止まっている的を射るのも難しいのに、飛んでいる鳥を射るなんてできる訳がないだろう!えっ?孔子はやったって?それはすごい!恐らく小型の弓で細長い矢を使ったんではないかな?それにしても孔子って人はすごいな!」との返事でありました。
 
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