雍也第六 143

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原文                    作成日 2004年(平成16年)4月から7月
子曰、知者樂水、仁者樂山。知者動、仁者静。知者樂、仁者壽。
 
〔 読み下し 〕
()(のたま)わく、知者(ちしゃ)(みず)(たの)しみ、仁者(じんしゃ)(やま)(たの)しむ。知者(ちしゃ)(うご)き、仁者(じんしゃ)(しず)なり。知者(ちしゃ)(たの)しみ、仁者(じんしゃ)寿(いのちなが)し。
 
〔 通釈 〕
孔子云う、「知者と仁者を水と山に喩えてみるならば、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむと云えようか。知者の動きは流れて止まぬ水の如きものであり、仁者の静かなることはどっしりとした山の如きものである。知者は変化を好んで楽しみがつきることがない。仁者は常にゆったりとしてあくせくしないから、長生きである」と。
 
〔 解説 〕

孔子はよく知と仁をセットにして弟子達に語っておりますが、ここでは知者と仁者の違いを、水と山・動と静・楽と寿に喩えて語っている。整理してみますと、知者は水--楽、仁者は山--寿がその特徴ということになりますが、なるほど!うまくなぞらえたものですね。 

〔 子供論語  意訳 〕
孔子(こうし)(さま)がおしゃった、「たとえてみると、知的(ちてき)(ひと)(かしこ)(ひと))は水泳(すいえい)(たの)しみ、(おだ)やかな(ひと)(やさ)しい(ひと))は(やま)(ある)きを(たの)しむといえるかな?水泳(すいえい)はたえず(からだ)(うご)かすのが(たの)しみで、(やま)(ある)きは()()って景色(けしき)()るのが(たの)しみだからね。知的(ちてき)(ひと)は、変化(へんか)がないと退屈(たいくつ)してしまうから、都会(とかい)(だい)()きだ。(おだ)やかな(ひと)は、のんびりゆったりしているから、田舎(いなか)(だい)()きだ。それで長生(ながい)きするのかな?」と。 
〔 親御さんへ 〕
水泳が大好きという子供は沢山いますけれども、散策が好きだという子にはあまりお目にかかりません。子供のうちは、水--楽で良いのではないでしょうか。年寄りじみた子供もいない訳ではないけれど、山--寿が一番!等と云う子は可愛くないですよ、爺さんみたいで。
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